今日は江差町・乙部町へ。街頭宣伝では途中でマイクが切れるハプニングも、地声で訴え続けることは楽しくもあり。町の雰囲気があたたかいことにも救われました。
江差町・小野寺真町議、乙部町・安岡美穂町議が案内・同行してくださいました。先だって大型洋上風力発電を檜山地域の海岸沿いに70基以上を、しかも数100m沖しか離れない海に建てる計画の詳細を聞き、別の機会にしっかり取り組まなければと思いました。
宣伝の時に「核のゴミについて、もっと話した方がいい」と住民の方が話されるほど関心が高い、この問題。同じ日本海に面する町で、長年の不漁による苦難が背景にあります。海を守りたいが、明日を生きることも必要--不漁は漁師や地方自治体の責任ではないのですから、国は「核のゴミ」交付金で町をしばるのでなく、第一次産業や地域に根差した中小企業の応援こそ強めるべきだと訴えました。
各地でお会いできた方との対話も心に残りました。「ずっと共産党を応援してきた。菅さんでは、もっと強権になっていく。本当に政権を変えなきゃね」(江差町)、「コロナで売り上げは全然ダメ。3人の従業員に給料を出すので精一杯、1回限りの給付金では足りない」(乙部町)などのほか、コロナ禍でも命を守るために奔走する消防職員への手当てをという要望もいただきました。
乙部町では、タイミングよく庁舎に戻られたばかりの寺島努町長と懇談させていただきました。どの地方自治体も財政は苦しいところにコロナ対策として税や保険料の減免をしていることから、来年度の税収は減る見込みであることが話題に。とはいえ安心してくらせるための住民サービスを削るわけにいきません。国による支援の重要性を、町の実態をうかがうなかで痛感しました。
乙部町国保病院では、今月から開いている発熱外来の実態をうかがいました。病院へ向かう道路に「発熱外来→」との立て札があり、従って進むとプレハブ建ての診察スペースが設けられています。建てれば済むというものでなく、水道管も引かなければならないし、寒い北海道で強力なストーブも必要になります。常勤2名・非常勤2名の医師体制で別の外来を設けることは、体制上は大変であることを思えば頭が下がる思いです。
医師とともに看護師さんも、不安や葛藤を抱えている現実をうかがいました。検体を採取できても札幌で判定するため、結果が出るまでの1~2日は疑い患者さんを診ることになります。そうなると夜勤を1人増やすことになるのですが、新たな看護師の応募もないという実態。人口減少の苦しみとともに、社会保障抑制路線のツケが様々な矛盾として現れていることに胸が痛みます。何年かかろうが医療従事者を増やすことを最優先に、「ケアに手厚い社会」を国の大目標にすべきだと心から思いました。
日が暮れて海岸沿いを走っていると、遠くに漁火が見えました。昼食にいただいたイカは、たまたま今日は水揚げされたからいただけたもの。ありがたさとともに、たくさんの宿題・課題に直面した1日でした。力になれるよう、がんばりたい。
【今日の句】音声は途切れど 気持ち途切れない
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