2019年3月7日木曜日

経験も記憶もつないで

 清田区では渡辺たつお市長予定候補・吉岡ひろこ市議予定候補と、南区では千葉なおこ市議予定候補と街頭から訴え。夜は東日本大震災の語り部グループ「TTT」の話に、じっくり耳を傾けました。

 陽射しはあるのに風が冷たい1日。午後の南区では夕方になるにつれ、寒さも厳しくなってきました。路肩の雪はなくなってきたものの「やっぱり北海道は、まだ冬なんだね」との声も。それでも各地で多くの方が集まってくださいました。

 清田区西友前には50人! 急きょ渡辺たつおさんもマイクを握ることになり、第一声は「タスキは明日できることになっているので、まだ何もありません」と笑わせるところから! 立候補表明でも述べた政策の3本柱には、聞いていた方もウンウンとうなずく姿がありました。弁護士活動を通じての力量は、やっぱりさすがの一言です。

 もちろん吉岡ひろこさんにも大きな声援が飛びました。街頭演説に先立って開いた小集会では「朝のバス停まわりで、1人でも続けてきた吉岡さんのがんばりはすごい」との話もありました。昨年の大地震で発生した液状化被害に、まさに身を粉にして要望を聞きながら国や札幌市へ訴えてきた姿も知られているんです。何としても市議会へ送りたい。

 なお小集会では、私にも千羽鶴のプレゼントが! ありがたく飾らせていただきますね。

 南区の千葉なおこさんは2人の子を持つ母親として、まさに子育て世代を代表して市議会で働いてほしい方。東日本大震災と福島第一原発事故を受けて「人生が180度変わったことが、私の政治活動の原点です」と、放射能の影響が当時2歳の子どもに及ばないか、そもそも原発の存在に無関心だった自分に腹が立ったと社会運動に飛び込んだことが政治活動の原点と話します。

 だからこそ、どの子どもたちの命も大切にしたいとの訴えには熱い思いが込められます。私からも「札幌市には子どもの権利条例があるのに、なぜ医療費無料化は政令市最低レベルなのか」と述べて、千葉さんに議会でがんばってもらうおうと呼びかけました。藤野には千葉さんのお母さんも見えられてました! 嬉しさと心配と半分半分、でしょうね。

 夜の「TTT」の話というのは、仁木町の安斎さんらが主催して開いた「東日本大震災から8年 成人式を迎えた語り部たち」でのことです。TTT=TSUNAGU Teenager Tourguide of HigashiMatsushima とのことで、発災時に東松島市立野蒜小学校6年生だった6人が2015年に立ち上げた自主ボランティアガイドグループなのです。今は高校生・大学生など6人からなり、そのうちの2人(小山綾さん・武山ひかるさん)が来道されました。昼は北星学園で話をされたそうです。

 実は野蒜には私の高校時代の同級生が住んでいて、何度か家まで遊びに行った地域なのです。発災当時は東京で仕事にいたのですが、ご家族は犠牲になってしまいました。小山さんの話を聞きながら、当時の野蒜のことが頭に浮かびました。私でさえ心が痛むのに、当時のことを語る小山さんらは、その痛みを何度乗り越えてきたのだろうと思いました。

 それでも当時を語るのはつらいこと。小山さんは「自分の家は助かった」ことが、かえって負い目になって常に「一歩引いた状態」だったそうです。学校にも通えない時期もありました。当時を思い出して、言葉にも詰まられました。8年経っても癒えない傷ですが、その傷とも一緒に生きている「成長」の話を聞いて私も深く考えさせられました。

 武山さんは「もっと子どもを頼ってほしかった」と言います。経験が言葉にできない子ども時代だけに、津波ごっこをしながら自分のなかで消化していくこともあったそうです。どうしても大人は「そんな真似しないで」とか「危ないからおとなしくしていて」と話しがちになるのですが、子どもたちにも一緒に乗り越える力があることの話にも学ばされました。

 間もなく震災から8年。北海道では胆振東部地震も経験しました。この経験や記憶はつないでいくことの大切を、あらためて痛感しています。私は私の役割をもって、同じ方向を向いてがんばりたい。

 【今日の句】ひとことの重みを 総理も知ってほしい

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