2015年12月3日木曜日

まったく議論の時間が足りない

 TPP「大筋合意」から間もなく2ヵ月。臨時国会も開かれず国会への報告もないまま、TPP批准は既定路線のようなことは認められない。今日の閉会中審査で質問に立ちました!

 詳しくは衆議院インターネット中継で、ぜひご覧ください。

 そもそも影響試算もしていないのに、対策や補正予算の検討を進められる根拠はどこにあるのか。

 甘利担当相は「政策大綱」について「これは『対策』ではなく『政策』」「影響試算を前提とするものではない」と、TPP対策ではないので根拠などないかのような答弁。

 しかし中身を見れば、「経営安定・安定供給のための備え」という、いわゆる「守り」の分野で「協定発効に合わせて‥‥措置を講ずる」とあります。

 TPPが前提であり、これは「対策」ではないのか。

 「政策」というのなら、例えば「備え」に含まれているマルキン拡充策などは、これまでの農家が切望していたものであり早急に実現すべきものです。

 それがTPPの「協定発効に合わせて」でないと実現できないなら、農家にとってこんな厳しい話はないのではないでしょうか。

 「攻めの農業」の中身も幻想だ、と指摘しました。

 2020年まで目標とする「輸出1兆円」も、清涼飲料水や即席めん、みそ・醤油などで半分を占めます。

 今でさえ大豆の自給率は7%で、清涼飲料水なども、どこに国内農家の関わる場所があるのでしょうか。

 食料自給率についても、すべてが関税撤廃という前提ではありましたが、政府は27%まで下がると認めていました。

 関税削減・撤廃で、食料自給率は下がるではないかとの私の指摘に、森山大臣からは「下がらないように対策をする」という答弁をくりかえしました。

 いずれにせよ、まったく議論の時間が足りない。

 あらためて臨時国会の開催を求めましたが、これは質問に立った野党すべての要求でもありました。

 国の最高法規である憲法の定めにもとづき要求したことを、政府・与党は何だと思っているのか。

 来週は衆院・参院の農林水産委員会とも、毎年この時期におこなう加工原料乳補給金単価の審議があります。

 今日の質問もふまえて、来週の質問の準備にさっそくとりかかります。

 【今日の句】 論戦を してこそ我ら 議員だろう

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