2019年9月25日水曜日

こんな大学入試改革ではダメだ

 今日は岩見沢市と南幌町を訪れた後に、紙智子参議院議員と道農政事務所へヨーネ病対策での要請。夕方には道高教組の宣伝にも、お邪魔しました。

 来てビックリ、なんと高校生もマイクを握っている! 今日の宣伝のテーマは「受験生に公正・公平な大学入試を」。来年度から変わる大学入試で英語民間試験を活用する方針へ抗議し、中止を求める宣伝なのです。この問題では、いま高校や大学側、研究者などから次々と批判や不満の声があがっています。

 私も中学校の教員をしていましたが、試験というのは気を使うものです。1人ひとりの進路にかかわることですし、不公平・不公正があってはなりません。ところが今回の民間試験活用は、種類の違う試験の成績で比較されるわけですから公平性や、科学的な根拠をもって合否判定の参考にできるのか疑われるのです。

 英語の検定試験は、受験の前に受けなければいけません。そのための受験料や、会場までの交通費・宿泊費がかかる家庭や地域があります。低所得の家庭、離島やへき地に住んでいる家庭などにとっては、受験前からハンデを背負う仕組みになるわけです。

 しかも、今から来年の試験の申し込みをしなければならないのですが、まだ進路先も決まらない中で「受験料だけは先に」というのも納得できる話じゃない。これらの問題は、今月上旬に紙智子・岩渕友の両参議院議員とで高教組との懇談をした際に切実な問題として出され、国会でも議論をして党として文科省へ中止するよう申し入れもおこなっています(「しんぶん赤旗」9月18日付)。

 これで一番振り回され、苦しむのが受験生。その思いを高校生がマイクを握って訴えるのですから、歩いている方々も次々とチラシを受け取っていきました。私も上に書いたような不公平・不公正さを強調して、世論の力で中止させようと呼びかけました。ことは青年たちの未来にかかわる大問題なのです。

 中止や延期を求める世論の高まりを前に、ニュースによれば萩生田文科相が見直しに向けた検討を始めたようです。骨格を維持した見直しなら、不公平・不公正さはぬぐえません。見直すなら抜本的に、そして議論に時間がかかるなら来年度の実施は取り下げることまで必要だと思います。

 国民の実態などお構いなく、やりたい放題の安倍政権には岩見沢市・南幌町をまわるなかでも批判が次々。今日も「しんぶん赤旗」をお読みいただく方が増えて、あわせて「応援してるから今度は必ず議席を」との激励もいただきました。

 紙議員とヨーネ病対策を求める要請は、先週の日高管内での調査をふまえてのもの。紙議員とは明日・明後日と道南方面へ向かい、噴火湾の養殖ホタテ斃死などの調査にまわります。

 【今日の句】公正を 国が壊しちゃ ダメだろう

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