2024年9月6日金曜日

あの辛さの声を忘れず

 全道で44人が犠牲となった胆振東部地震から6年。紙智子参議院議員・たつの広志道9区予定候補と厚真町で哀悼を捧げ、安平町・むかわ町とあわせて各町長から現状をうかがいました。北海道では日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震も想定され、あらためて防災・減災対策と災害時の対応も備えなければなりません。

 6年前の地震発生時、私は洞爺湖町に宿泊していました。たつの町議(当時)と朝に打ち合わせてキャラバンを中止し、 そのまま厚真町へ直行すると、道路は寸断、家屋に被害、あらゆる山腹崩壊という驚くような光景でした。

 安平町・むかわ町とあわせ、避難所にあふれる町民から聞いた要望や辛さ・苦しみの声の重さは今も忘れません。札幌市清田区・里塚地域では液状化で家が大きく傾き、マンホールが飛び出すほどの地盤沈下。北広島市でも同様の被害がありました。

 厚真町・宮坂尚市朗町長は、あらためて災害救助法や被災者生活再建支援法について触れられました。自然災害が起きるたびに、災害救助法に付則を増やして対応してきましたが、もう本則の改正が必要ではとの指摘にはハッとさせられました。

 大雨や暴風、津波や高潮、地震でも液状化や隆起など様々な自然災害に襲われてきた日本。災害救助法は1947年にできたものですから、根本から見直すことが必要と、何度も訴えてきたつもりでした。助かった命を守るためにも必要な法律ですので、引き続き訴えていきたい。

 「合宿機能を兼ねた公民館の耐震化に合わせて、エアコンやシャワー室を設置して、避難所としても活用したい」と、安平町・及川秀一郎町長。早来学園は地域開放の一環に防災訓練をおこない、子どもも高齢者も顔を合わせ、ふだんから関係性を高めるようにしているとのことです。

 復興事業はほぼ完了して、次への備えや新たなまちづくりに注力していると言います。地域おこし協力隊と力を合わせ、課題解決型の取り組みをしている実例は参考になりました。国にも反映していきたい。

 むかわ町では、国から今日届いたという「かわまちづくり計画」登録証を、竹中喜之町長から紹介いただきました。これは国交省の支援事業で、一級河川である鵡川の川岸整備を、自治体のソフト対策と一体に進められるようにするものです。

 商業地の地価下落率が全道ワーストになったり、最近はシシャモが桁違いに獲れないなど、むかわ町は町の再生に苦労の連続でした。一方で「むかわ竜」の発掘があり、上記の新たな挑戦も始めています。道内最初の「事前復興計画」も策定して、次の自然災害にも備えます。

 3町では街頭宣伝にも取り組み、とまこまい広域農協(厚真町)でも懇談させていただきました。米不足により店頭価格が上がっていますが、そもそも今までの米価が安すぎたわけで、再生産可能な価格形成をとの要望もうかがいました。

 政府による価格保障・所得補償が、あまりに不足していることの表れです。酪農における指定団体制度の意義も確認しあい、あらためて自民党の農業政策の転換が必要だと痛感しました。

 厚真町・伊藤富志夫、安平町・三浦恵美子、むかわ町では北村修・大松紀美子の各町議が案内・同行くださいました。地震の時には住民や地域の要望を聞き、解決や実現のために力を尽くしてきた議員さんたちです。地方議員は地域の宝と、身を持って教えてくださいました。

 このような仕事を国会でできるよう、私も力を尽くしたい。震災6年を機に、決意を新たにしました。

 【今日の句】だからこそ 能登の苦しみ 気にかかる

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