2014年1月22日水曜日

JR北海道は膿を出し切り、国は分割・民営化の総括まで踏み込め

 それにしても、ここまでとは!と思ったJR北海道の組織的隠蔽。管理職から改ざんを指示していたとなれば、経営陣も含めて責任が問われて当然ではないでしょうか。

 今日は夜に、北海道交運共闘による「JR北海道の安全と北の鉄路を考える 1.22 道民のつどい」が開かれました。

 予定した資料120部を大幅に超える、約200人が参加!

 元全動労中央執行委員長の三浦隆雄さん、建交労北海道鉄道本部委員長の奈良之雅さん、そして紙智子参議院議員が報告者となり、真下紀子道議も特別発言をおこないました。

 三浦さんは、国鉄の分割・民営化を機に安全軽視・規制緩和が進められたし、北海道では当初から懸念された累積赤字が解消されず、現在の事態に至ったと解明しました。

 奈良さんは現職として、みずからの入社時から比べて「現場では短期間のプログラムで一人前にさせられ、技術力が低下している」と、人員削減の影響の大きさを告発しました。

 紙議員は、国がJR問題で責任を果たそうとしない姿勢を批判しつつ、国会論戦と国民的世論によってJR北海道が4労組との話し合いの場を持つようにもなり、さらに道民的監視と運動を強めようと呼びかけました。

 発言は元国鉄労働者、利用者、安全問題を研究されている方など、どの方もJRの再生を願っての立場から発言されていました。

 同時に「人員は今のままで足りているのか」「この状況で新幹線を走らせて大丈夫か」などの質問も出されました。

 この場に社長がいれば答えてほしい質問ですが、多くの道民の不安を代弁したものだと思います。

 発言を聞きながら、いま何をなすべきか、私なりにまとめてみました。

 ①緊急に安全確保を--JRも国も責任を果たせ

 多くの道民の不安と不信の根底は、この安全問題でしょう。

 カネ・モノ・ヒトを様々な知恵を使って集中し、膿は出し切ってしまう--事業者であるJRも、監督責任を持ち100%株主である国も、まずは責任を果たすべきでしょう。

 ②国鉄の分割・民営化=構造改革路線の総括・見直しと、道民的議論を

 今日の討論でも、出発点である分割・民営化の問題を避けて通るべきではないと思いました。

 同時に、これは北海道の地域社会を壊してきた構造改革路線の出発点でもあり、今こそその害悪を明らかにしていく必要があるのではないでしょうか。

 ③民主的職場づくりこそ、JR再生の大きなカナメ

 労働組合の存在意義も問われるなか、本社の労務政策と労使協調・一体路線も、総括が必要でしょう。

 同時に、真剣に模索する社員もいるわけで、勇気と誠実さを持った社員を中心にした民主的職場がつくられれば、信頼回復も進むと思うのです。

 --根深い問題があるでしょうが、正面から解決すべき時だと思います。

 何よりJRから採用差別を受けて、1047人が職を追われ、残った人も仕事から外されるなど、とんでもない歴史がありました。

 本人はもとより、ご家族がどれだけ苦しめられてきたことか。

 会社にモノ言う人を排除することが、逆にどれだけ会社の大きな損失にもなったことか。

 JR北海道は膿を出し切るべきだし、国は監督責任を果たすとともに、分割・民営化の総括まで踏み込むべきだ!

 今日のシンポジウムのような取り組みが、全道各地で開かれ、道民的議論が進むことが大事。

 政策でも運動でも、党が役割を果たさなければ!と思いました。

 【今日の句】 続いてる 線路の先は 希望まで

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