2014年8月4日月曜日

タイムライン(事前防災行動計画)を生かすには

 これが札幌か?と思うほど、まるで梅雨のような蒸し暑さ。四国では大雨、北海道も明日は日本海側を中心に大雨だそうで、大きな被害にならないように‥‥。

 高地では、あっという間に川が増水したとの報道もあり、早めの避難が必要です。

 先日、ラジオでタイムライン(事前防災行動計画)の取り組みが紹介されていました。

 例えば台風の上陸が予測され、その3日前には何をする、1日前には何をする、18時間前、12時間前‥‥と、事前の行動計画をつくるものです。

 アメリカでは実施している州もあり、竜巻などでも早めの避難で被害を食い止めた例もあるとか。

 日本の防災行政は「発生主義」と言われ、被害が拡大しそうになって初めて「対策本部」をつくるのが大勢ではないか、とラジオでは問題提起。

 取り組み始めた自治体の住民からは「早めに何をしたらいいか、わかってよかった」などの声もあったそうです。

 予測のうえでの行動なので「空振り」もありえるだけに、事前の住民合意が大切でもあるとの指摘もありました。

 合わせて情報が正確に伝われば、落ち着いた行動も取れることから情報公開の重要さも説かれていました。

 計画をつくっても「絵に描いた餅」ではダメで、日ごろからの避難訓練も重い意味を持つことになるでしょう。

 いずれにしても、これまで経験したことのない自然災害が増えていくだろうなか、防災計画の持ち方も発展が必要なんですね。

 行政では「空振り」となれば、その分の財政支出がムダになる可能性もあるも考えると、事前の行動は足を踏み出しにくいという実態もあるでしょう。

 だからこそ日ごろからの住民議論と合意が必要なんであって、地方都市に住む私にとっても自分に引き寄せて考えなければいけないな、と思いました。

 まずは今後の大雨が、大きな被害にならないよう願うばかりです。

 【今日の句】 強靭化 よりも身になる 防災を

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