2010年12月14日火曜日

子ども未来局の意気込みが見えない

 今日は、保育園に子を預かってもらっている親の1人として、札幌市子ども未来局への交渉に参加してきました。札幌保育連絡会・札幌保育労働組合によるものです。

 東区の道議予定候補・金倉まさとしさんも、駆けつけてましたよ。

 私が座った席の前には、娘が通う保育士さんも並び、担任の保育士さんがマイク持ちをしていて、仕事後に急いで駆けつけてきたことがわかりました。

 要請の中身は多々ありますが、政府が進める「子育て新システム」への不安や心配の声、保育所に入れずに困っている保護者のリアルな実態(そして親身でない区役所の対応!)、給食の外部委託への批判、そして保育士の労働条件改善‥‥。

 予定の2時間では収まりきれないほど、保育現場は苦労をし、保護者も切実な願いを持っていることに市当局は思いを寄せるべきです。

 しかし、回答にどうも歯切れが悪い。

 「子育て新システム」の課題があるから提言・要望すると言い、移行前提の態度ではないかと疑われます。

 給食の外部委託も「現時点では考えていない」が、新システム後の認定こども園で給食施設を持っていない幼稚園を活用する時には課題が残る、とか。

 何より、市の収支状況を盾に要請には応えられないとの回答も随所に聞かれ、保育料も値上げも含めて物言いだったことは見過ごすことができません。

 子どもの権利条例をつくった市として、「国の後追い札幌市」ではなく「国より制度充実の札幌市」とするぐらいの担当局の意気込みがあってもいいのでは、と私は思いました。

 子育て応援の札幌市を、どうつくるか--来年の札幌市議選挙も、問われる1つの重大問題です。

 同時に、政府が進める「新システム」の名の「安上がり保育」を止めるためにも、さらに世論と運動も広げねば。

 昼にはTPP問題で、道生協連やコープさっぽろ本部などを訪問しましたが、どれもこれも重大問題ばかりで身が引き締まる思いで会場を後にしました。

 【今日の句】 「新」の名で 良かったものが あったろか

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