2010年12月15日水曜日

どこを向いているんだ、菅政権

 大詰めの来年度予算編成ですが、菅政権の「向いている目」がひどすぎると感じるのは、私だけでしょうか?

 ①法人税5%下げを決定。首相は「雇用や設備投資に」と言いますが、そんなことにスンナリ応じる財界・大企業ではありません。内部留保にまわるだけ。法人税さえ払えない中小企業が山ほどいるわけで、結局、恩恵を受けるのは大手企業だけではないでしょうか。

 ②その分の財源が見つからず、一定額以上の方の控除廃止などで生み出す方向。一方で、財政難を背景に介護保険の制度改悪がもくろまれるなど、結局ツケが国民にまわる構造は「自民党返り」そのもの。

 ③撤回するとしましたが、仙石官房長官が在沖米軍基地を「甘受して」との発言は異常。知事選の民意に背き、何が何でも日米合意重視の姿勢も「自民党返り」そのもの。いや、さらにひどいかも。

 ④そうなれば、もちろん「思いやり予算」も継続。野党時代の発言は、何だったのか。

 ‥‥などなど、つまりは財界とアメリカに言われたことを最優先、ということではないでしょうか。

 いったい何のための政権交代なのかと、さらに失望が広がることは間違いないと思います。

 私も政治的に色々なお付き合いをさせてもらっていますが、これまでの政治を変えたい、道民・市民のためにがんばりたいという方の思いをも、つぶしてしまうことになりかねないと思います。

 同時に、それだけの政治不信が広がるなかで、新しい政治を進める力として受け止めてもらえるように、日本共産党もがんばらないと!

 今日もTPP問題で団体訪問などを続けましたが、TPPだけでなく政治の行き先の不透明感を誰もが心配しています。

 北海道の高卒生・就職内定率も33%だとか。

 地域経済を活性化するために、農商工連携支援や住宅リフォーム助成など実績が認められている制度導入など、政府が雇用促進というのなら地に足ついた対策こそ必要では。

 各地を歩き政府への不信や怒りが広がっていることを、つくづく実感します。

 【今日の句】 解散も 勝手に決められ ああ総理

2 件のコメント:

  1. こんばんは(^0^)/ 
    毎度、お世話になっております。
    昨日、一昨日と遅い時間帯での更新でしたが、お体の方は大丈夫でしょうか。
    余り、無理はなさらないように‥‥。(^_^;)
    相変らず、暗いニュースが多いですが、根本として思うのは、民主党と自由民主党とは、アメリカの民主党と共和党の関係、いわばリベラルと保守の区別みたいなものかと思いますが、如何でしょうか。
    今年1月に党員になって、もうじき1年が経とうとしています。
    随分と早いなぁと思う今日この頃ですが、引続きご指導の方宜しくお願い致します。
    m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m

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  2.  まゆゆさん、コメントありがとうございます!
     民主党と自民党の区別で言えば、大企業優遇・アメリカいいなりという日本政治の大問題では共通だというのは、間違いないことですよね。
     民主党がリベラルかと言えば、いろんな考えの人がいるという点では自由なのかもしれませんが、それがまとまらない(=綱領がない)ことが、この1年半の迷走につながっているのではないでしょうか。
     自民党は、もともと旧ソ連・中国に対して「反共」を掲げてきたことは国会議員も述べていることですが、小泉構造改革のように新自由主義=弱肉強食の世界観と持つ人と、保守的な傾向の強い人とが入り混じり、自民党も軸足が定まらない現状だと思います。
     結局は、お互いに「自民が嫌なら民主へ」「民主が嫌なら自民へ」としか言いようがないほど、違いがない状況だと思います。

     私こそ、これまでまゆゆさんに色々と教えていただきました。引き続き、よろしくお願いします。

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