2011年3月1日火曜日

実態を踏まえた「事業仕分け」だったのか

 今日から3月。道内高校の卒業式でもあって、なぜか「卒業」という言葉を聞くだけで、私もセンチメンタルな気持ちに‥‥。

 3月って、1年のなかでも特別な月に思えるんですよね。

 ゆっくりと陽射しの中を歩いて、自分の人生も振り返って‥‥なんて余韻に浸る間もなく、今日は道開発局への要請に足を運びました。

 内容は、除排雪・凍結防止対策の拡充と予算確保について。

 実は、事業仕分けを通じて①国道維持費予算の20%削減、②管理基準が「全国統一」に、なったことによる弊害をただす要請です。

 予算削減によって、巡回などをする請け負っている業者の事業縮小を生み出しているのではないか。

 「全国統一の基準」によって、寒冷地である北海道で凍結防止剤などが不足しているのではないか。

 石北峠では、スリップ事故が例年の3倍にも増えており、乗客の命をあずかるバス会社からも改善を求める要望もあがっているのです。

 北見市の熊谷裕市議が札幌まで来られ、私も同席して道開発局に是正を求めました。

 基準は変わったが、弾力的な運用によって努力しているとの回答がされましたが、実態をふまえて検証し、くり返し本省にも要望することを私からは訴えました。

 要請を前に、当時の行政刷新会議録も読みましたが、議論される中心は効率性であって、地域特性への配慮や柔軟性は視野の外なのです。

 天下りを根絶して行政改革を果たすことと、地域に与える影響とは分けて議論すべきことだったと思います。

 北海道の冬道は、文字どおり命に直結する事故を起こしかねない状況です。

 自然相手の課題だけに、柔軟性を持った予算編成が必要だと思います。

 雪解けのシーズンに入ってきましたが、来年に向けてもしっかり今から議論すべきことではないでしょうか。

 【今日の句】 滑るのは 首相の口も 同じかな

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