2018年4月1日日曜日

4月の心配の「タネ」

 慌ただしい3月を過ぎて4月へ。明日は小学・中学とも入学準備登校日で、わが家は引き続きバタバタです。

 たまたま入学が同時ということもありますが、進学準備にかかるお金は大きいですよね。カバン、ジャージ、机‥‥わが家は何とか準備していますが、所得の少ない世帯にとっては重い負担であることは間違いない。就学援助や入学準備金が4月より前の支給が広がっていますが当然のことと思います。

 そうでなくとも4月から、多くの町で介護保険料が、地域によっては国民健康保険料が値上がりとなります。食品の値上がりもありますし、くらしに役立つ実施といえば「無期雇用転換ルール」が実施されることくらいでしょうか。

 なかでも私が4月からの変化で気にかけるのが、主要農作物種子法が廃止されたことです。昨年の通常国会で突然に廃止法案が提出され、私も反対の論陣をはりましたが自民・公明などの賛成で廃止が決定しました。

 主要農作物であるコメ・麦・大豆などを増産するため、都道府県ごとに見合った種子の開発や安価な供給を目的に位置づけ、国も財政上の措置をしていた根拠となった法律だったのです。しかし、「公的機関ばかりが優遇され、民間の開発意欲が阻害される」という理由で廃止をする、というのが理由でした。

 国会論戦については、私の昨年3月ころのブログをお読みいただきたい。そもそも農水省も「阻害されていない」という報告をしていたし、採種農家や専門家からの意見も聞いていないし、種子の知見が外国資本に流出する可能性も否定できないのに、自民・公明も賛成したのですから極めて責任が重いのです。どう説明するのでしょうか。

 新潟県や兵庫県などでは代わりとなる条例ができたそうですが、食の大産地・北海道の高橋はるみ知事はその気がないようです。ここまで北海道の食と農が発展してきたのは、品種改良・開発や種子の安価な提供があったからのはずです。果たして知見がないのか、関心がないのか、いずれにしても北海道知事としてこれでいいのでしょうか。

 「種子を制する者は食を制する」と言います。世界人口が増えて食糧難が心配されるなか、種子を守る公的責任を投げ捨てるのはおかしいと思います。そうでなくても日本は食料自給率38%の国なんですから。

 貧困も飢えもない日本へ、その先頭に立つ北海道へ。できないはずはありません。

 【今日の句】いま思う かわいい子には 旅させよ

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