2018年9月10日月曜日

なお支援と復旧を急ぐ地域がある

 北広島市・大曲(おおまがり)地域でも、驚くほどの家屋被害! 家が地盤ごと数mほど滑り流されているのです。

 写真ではわかりにくいでしょうが、岩渕友参院議員はじめ私たちが向いている先に家があるのです。足元に家があったのです。家の向こうが斜面なので、このままでは崩落してしまう寸前です。

 他にも、真ん中から折れている家、玄関や窓が閉められないほどゆがんだ家、土台が半分なくなって宙ぶらりんの家などが目に入ります。住まれていた方はショックだったでしょう。ちょうど危険度判定に職員がまわっていて「危険」と書かれた赤い紙が次々と貼られていきました。

 住民の方のお話を聞こうと思ったら、ちょうど同じ時間に市の説明会が急きょ開かれることになっていました。調査後に上野正三市長と懇談させていただきましたが、市長さんからも「復旧のための支援を早期に進めたいし、全壊した家への国の支援を強めてほしい」との要望もうかがいました。岩渕友参院議員と、しっかり反映させることを約束しました。

 党市議団からも要請書が手渡され、そのなかに「避難所や被害対策チームに女性職員の配置を」という項目が入っていました。女性の永井桃市議の意見とのこと。各地の避難所をまわるなかで、女性議員に女性下着がないことを伝えた方がいました。男性に言いにくいことって多くあると思うので、ぜひ各地の避難所でも進めてほしい。他にも被災者の仮住まいの確保、被害家屋の防犯パトロールなどなど、板垣恭彦・山本博巳の両市議も要請。明日の不安が1つずつでも解消できるように、地元議員とも力をあわせたい。

 その後は岩渕議員と、陥没や液状化の被害があった札幌市清田区や東区をまわり、チェーンストア協会北海道支部があるマックスバリュ㈱本社を訪れました。被災地はもとより慢性的な食料品不足が続く札幌市で、状況の把握や課題をうかがうためです。災害対応で社内もバタバタしているなか、石橋孝浩さん(経営管理本部長)らが応対してくださいました。まだ全体の把握ができてないとのことで、自社の話しかできないがとのことでした。

 食料品流通が滞っていた背景として、▼前日にも台風があり流通が滞っていたこと、▼メーカーから消費者まで、どの在庫でも停電により保冷ができない状態になったこと、▼停電下での片付けや要冷蔵商品の大量廃棄・撤去・安全確認に時間がかかったこと、などがあげられました。今はコメと牛乳がタイトとのことで、通常ルート以外の運送も含めて供給に努めたいと話されました。

 印象的だったのは、「計画停電となれば作業が大変になる」という言葉でした。生鮮品を扱うわけですから、2時間程度でも安心できません。そのシステムも構築する必要があります。今でも道民は節電の必要性を理解して実践も広がっているだけに、国や北海道電力は計画停電を回避するために全力を尽くすべきです。

 中小企業への影響については、北海道商工団体連合会(北商連)にてうかがいました。先の土日は各地でイベントが中止されていますが、関係会社の資金繰りで相談が来ているとのこと。飲食店でも、特に個人経営のところで食材確保や仕込みに時間がかかって営業再開が先になっている店もあるようです。資金面での要望を受けました。

 道庁では真下紀子道議と、厚真町の土砂崩れにかかわって土砂災害警戒区域についての現状を確認しました。すべての安否不明者が確認されて捜索が終了したこともあり、今後は防災対策に向けた検討も進めていくことになります。まだ目の前の救援・復旧を優先しつつ、頭の片隅には置いておきたい。

 走り続けて5日が経ちました。今日は国会で野党合同対策会議が開かれていて、前日夜に急いで報告用のまとめも作成して東京へ送っています。明日は道へまとまった要請とともに、対策本部で要望などを整理したい。避難所での要求も、社会状況も変わっていくだけに、地元議員などとも連絡を密にして、行動を具体的にしていきたいです。

 【今日の句】行った先 余震のたびに 心配し

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