2025年12月2日火曜日

不当労働行為をやめろ、長時間労働を強制するな

 昨日は朝宣伝から始まり、北の鉄路存続を求める会の宣伝、すべての労働争議解決めざす「一の日」団結行動集会への参加など。JAL被解雇者労働組合(JHU)も全国キャラバンの一環で道内入りされ、そろって勝利へと団結を固めあいました。

 12月となり、道内では路線バスや都市間バスの減便・廃止が実施されました。じょうてつバスで札幌市内3路線を廃止、中央バスでは高速3路線の廃止と平日228便・日祝日175便が減便に。最大の理由は運転手不足です。

 通勤・通学や通院、観光や物流など、広い北海道にとって公共交通網は欠かせません。しかし、肝心の運転手がいなければ成り立たないし、労働強化は移動や輸送の安全に直結する大問題となります。バス運転手の抜本的な処遇改善へ、国も急ぐべきではないのか。

 集会では、運送ドライバー過労死認定を勝ち取る会からの報告がありました。会社が意図的に停車時間を休憩時間とし、狭い車両内ベッドでの「休息」など疲労回復にならないまま連続勤務など、これが常態化していたのかと腹立たしくなります。

 ライドシェアの全面解禁反対を訴えた自交総連、労働委員会命令にも従わない法人との係争を20年以上すすめている恵和会労組、勝手な労働契約終了とともに団体交渉に応じないセブンスギア労組のたたかいなども、集会で報告されました。

 JAL争議は私が現職のときも院内集会が開かれ、参加した記憶があります。経営破綻を理由に、パイロット81名・客室乗務員84名を解雇した2010年大晦日から15年。解雇の基準は年齢と病歴という、人権を正面からふみにじるものでした。

 しかし、昨年度までにJALはパイロット700人・客室乗務員7500人以上を採用しています。豊富な搭乗経験を持つ労働者を解雇することは、安全性の担保や継承にとっても逆行するもの。「モノ言う労働者」排除や労働組合つぶしが狙われたのは、国鉄闘争と同じ構図です。

 公共交通の最大の責務は、言うまでもなく安全運行・安全運航です。労働基本権は労働者の命と健康を守るだけでなく、利用者などを守るためのものでもあります。規制緩和と人員減らしを続けてきた労働行政を、おおもとから変えなければと痛感しました。

 今年の流行語大賞は、高市総理の「働いて×5」とのこと。労働時間の規制緩和の検討が厚労相に指示されるなど、これでは労働者をいっそう追い詰めかねません。団結の力ではね返そうと、私も連帯のあいさつ。ともにがんばりたい。

 【今日の句】国民を 奴隷のごとく 扱うな

2025年11月30日日曜日

自分にできることを考えていた

 泊原発の再稼働反対、平和な世界と日本を、早く消費税減税を、差別をなくそう。街頭宣伝や懇談に足を運んでますが、もっと世論を広げないと。「初めは高市首相に期待していたけど、期待外れでした」という方とも話になりました。

 やっぱり心配は大軍拡。台湾有事発言でも危うさを感じたそうです。そもそも集団的自衛権が憲法9条のもとで成り立つという、おかしな憲法解釈に変えたのは安倍政権でした。それに輪をかけて挑発的な高市首相。

 今日参加した札幌市中央区の「市民と野党の共同街宣」は、安保法制を許さないために始めたもの。もう何年になるでしょう。私から、危険な高市政権を止めようということと、泊原発の再稼働は許されないことを訴えました。

 「物価高で本当に生活が大変」などとともに、胸に響いたのは90歳という女性の話。「自分にできることを考えていた。年賀状にノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ウォーと書きます」。

 私も含め戦争を知らない世代が、政治家でも多数です。平気で歴史を歪曲する発言をする政治家もいます。戦争が何だったかを語らなければと、この女性の話が胸に響きました。

 同じことは、少数民族懇談会とのアイヌ施策にかかわる懇談でも聞かれました。80歳を超えるアイヌの方が、みずから受けた差別体験を語られたのです。一言一言の重みが、胸に迫ってきました。

 アイヌ民族に同化政策を強制しながら、いまだ日本政府の謝罪の言葉はありません。どれだけアイヌの方々が、生活の糧や言語などを奪われ、何より同じ人間としての尊厳を奪われてきたことか。腹立たしい思いになりました。

 高市政権の大軍拡方針は、歴史に向き合わない姿勢と根っこが同じ。強いように見えても、世界から見れば逆行に映っていることでしょう。決して高市政権の先は長くない。世論を広げるためにがんばりたい。

 「しんぶん赤旗」を読んでくださる方も増えました。うれしいですね。

 【今日の句】理屈なき 強弁政治を 追い詰めよう

2025年11月28日金曜日

この経済対策で地域は良くなるのか

 一昨日はむかわ町、今日は新ひだか町へ。両町とも来春に町議選を迎えます。街頭演説中も声をかけてくれる方や、団地で最後まで話を聞いてくださる方など、あたたかい雰囲気に私も元気をいただきました。

 むかわ町は北村修・大松紀美子の両町議、新ひだか町は川合清町議が、地域の切実な声を議会に反映しています。町のことは何でも知ってるくらいの議員に、いつも私も頼ってばかりです。

 むかわ町の「つどい」では、大松町議から町の復興事業についての報告も。拠点施設である「四季の館」の再編に、住民の声を反映させようと呼びかけられました。ちなみに、この日の「つどい」も四季の館でした。

 「各自治体でコンサルティングにかかる費用が増えている、と聞きました」との質問も。町の事業を民間が請け負ったり、コンサルティングの多用は国も後押ししています。多額の税金が費やされる一方で、くらし支援が後景に追いやられていないかはチェックが必要です。

 アイヌの方からは「歴史の改ざんなどあってはならない」「アイヌ子弟が進学できるような支援を」など、実態にもとづく大事な発言も。差別や排外主義を許さない世論をつくることにも、粘り強く取り組んでいきたい。

 新ひだか町の「つどい」には、党員さんに誘われて、このような政治を語る場に初めて来たという方が次々と。「毎月でも給付金を出してほしいくらい」など、生活の大変さを話してくださいました。

 「共産党を応援してるのに、議席が減ってきて悔しい」「若い人が希望を持てる社会にしてほしい」と、熱い要望の意見も。人口減少が続く町で、若い人が定着できる雇用や産業の必要性も語られたことを、しっかり受け止めたい。

 6月に静内対空射撃場で、国内初となる地対艦ミサイルの実写訓練がおこなわれた新ひだか町。先日は戦闘機が低空飛行訓練をしていた、との話も出されました。平和についての不安も、高市政権の言動で強まっているのです。

 政府の経済対策・補正予算では、くらしも地域も良くなりません。いっそうの軍事大国化も進みかねない。もろさと弱さをもっている高市政権を早く終わらせて、新しい政治を。やっぱり地域に足を運ぶことが大事と再認識です。

 【今日の句】くらしより 自民助ける 過半数

2025年11月27日木曜日

泊再稼働は本当に「やむを得ない」のか

 定例道議会が開会。焦点の1つが、泊原発再稼働に対する鈴木知事の容認表明です。真下紀子・丸山はるみの両道議とマイクを握り、道民の声もじゅうぶんに聴かず、安全性も担保できない再稼働は認められないと訴えました。

 報道によれば、自民党・道民会議に「現実的な選択肢として再稼働はやむを得ない」と、副知事を通じて知事の考えが伝えられたとのこと。明日の一般質問での、表明の調整に入っているとも報じられました。

 何よりエネ庁や道の説明会は、先日に終わったばかり。道民の声は形式上に聞いた、ということになるのではないか。出された意見をふまえて熟慮・熟議しますということさえ、鈴木知事は拒んだということでしょうか。

 何より、本当に泊原発は安全なのか。防潮堤や燃料運搬の新港は未完成だし、重要な建屋がある敷地内での液状化は、専門家から何度となく指摘されています。津波や吹雪が重なる「複合災害」時の避難も、現実的ではありません。

 安全性や過酷事故時の避難よりも、電気料金の引き下げやラピダスなどで増える電力需要を理由に「やむを得ない」との判断は納得できません。電気料金が上がったのは、原発の維持費が膨らんだことも大きな理由の1つだからでは。

 電力需要も、道内だけでなく本州での需要も見込んでと思われます。電力の大消費地を支えるために、地方が負担や矛盾を押しつけられる構図も、もう転換しないと。増え続ける「核のゴミ」を、知事はどう考えるのでしょうか。

 何より、東京電力・福島第一原発事故は今も進行中。同じことをくりかえしてはならないはずです。

 明日は道庁正門前で12時から、緊急スタンディング行動も予定されています。私は参加できないのですが、ぜひ多くの方のご参加を。まわりにもお広げください。

 【今日の句】核のゴミ増えても やむを得ないのか

2025年11月25日火曜日

自民も維新も消費税減税やる気なし

 インフル罹患で数日間の予定をキャンセルし、ご迷惑とご心配をおかけしました。今日から復帰し、街頭演説や消費税廃止各界連絡会の宣伝・署名に参加。署名に足を止める方も多く、減税を望む声を大きくしようと私も訴えました。

 政府の経済対策が報じられていますが、くらしを直接に支える消費税減税やインボイス廃止には、まったく触れずじまい。自民はもとより、参院選では消費税減税を掲げていた維新も、そろってやる気なしでは国民は報われません。

 各界連で取り組んできた署名に対して、6会派・63人の国会議員から、紹介議員になる表明がされたと北商連・井上事務局長。中身は違いがあれど、もっと多くの議員が参院選では消費税減税などを掲げたのではなかったか。

 先日「クリスマスケーキは去年より一回り小さくしようか」との声も、耳に入りました。進学をめざす子どもがいる家庭では、教育費負担も頭をよぎる時期です。物価高のもと節約が顕著になれば、経済にプラスとなりもしません。

 要は、内需の力強さがないのです。消費税減税はもとより中小企業支援とセットの賃上げ、年金の引き上げ、社会保障の安定、教育費負担の軽減など、家計を直接に支える経済対策こそ必要ではないのか。

 高市首相は、今年度中に軍事費のGDP比2%も言明しました。相応の金額が補正予算に盛り込まれるでしょう。それだけの財源はありながら、くらし支援には背を向ける。大企業支援についても同様です。

 消費税減税やる気なしの自民・維新政権に、このまま任せていいのか。変える道はあることも広げながら、さらに訴えていきたい。

 【今日の句】公金で 維新は身内を 潤わせ

2025年11月17日月曜日

命を奪わない社会に

 昨日の北海道パレスチナ医療奉仕団主催の集会は穏やかな日和だったのに、今日は朝から荒れ模様。傘を押さえての街頭宣伝後、道難病連へ足を運びました。社会保障が削られていくことは難病患者だけでなく全国民にかかわることだと、あらためて広げていかねば、です。

 パレスチナ医療奉仕団は、来月で17回目の支援になるとのこと。行った際には、連帯の証として集めた「赤い涙」(布地に赤インクで涙模様を描いたもの)を届けてもいます。昨日も呼びかけられ、若い世代を中心に多くの方が足を止めました。

 ガザでは69000人以上の命が奪われ、瓦礫の下で1万人以上が犠牲になっているとも。停戦合意の後も攻撃があり、どれだけ虐殺をくりかえすのかと腹立たしい思い。平和の声をあげるとともに、心身ともに傷ついているパレスチナ人民への支援を「赤い涙」で形にと、私からも呼びかけました。

 イスラエルを強力に支援している米国と、その米国に追従している今の日本。やっぱり政治そのものを変えなければ。

 難病連での懇談でも、社会保障削減や先が見えないことへの不安が次々と語られました。高額療養費制度の自己負担限度額の引き上げは、国民の強い反対を前に「凍結」とされましたが、いつ「解凍」されるのかと、命と健康に直結するだけに切実です。

 高額療養費制度も、OTC類似薬の保険適用外しも反対ですが、一方で病院などは経営難と人員不足だし、入院用セット代の負担の重さなど、どこから直せばいいのかとの意見も出されました。

 現役世代と高齢者・患者を分断することも許されませんが、財源も含め、社会保障全体をどうするか、今はどこまでの国民負担を限度とするかなど国民的議論と国会論戦に、党としても進めなければならないと痛感しました。

 大軍拡や大企業優遇には惜しげもないほど財源を捻出するのに、社会保障は削りっぱなしとは、どっちを向いて政治をしているのかと怒りも沸きます。しっかり国会へ反映しつつ、私自身も国政へ。やらなければいけない課題が山積です。

 【今日の句】分断や差別 乗り越え連帯を

2025年11月15日土曜日

新しい社会を朗らかに

 田村智子委員長が来道しての「トークセッション」 には多くの若い世代・子育て世代などが集まり、会場で20~40代の6人が入党という嬉しい知らせも。高市政権をどう見るか、教育や社会保障について、日本共産党のめざす未来社会まで、田村委員長が縦横に語りました。

 今回の企画は、参加者が主人公というのがコンセプト。私の役も参加者の案内係です。トークに先立ち、5人から「建設関係の仕事をしていて、クマ出没は命にかかわる課題」「差別を広げるような政党が伸びている」など、自分の要求や社会の矛盾、政治への要望が発言されました。

 その後に田村委員長が質問に答える形での発言に、参加者から共感の拍手や納得したような顔も。田村委員長が学生時代に入党を決意した経過の話には、ひときわ大きな拍手があったように思います。いろんな悩みを乗り越えながら前に進む、そんな一体感でした。

 私が座ったテーブルでも「自民党は米国の言うことばかり聞いてきた。自主自立の道が大切なのに」との感想がありました。田村委員長もテーブルをまわり、若い世代のみなさんと交流。党委員長と話せる機会ってないことなので、貴重な経験になったのでは。

 田村委員長の入党の呼びかけには、今の行きづまりには「財界・大企業を優遇」「米国いいなり」という2つのゆがみがあって、それに立ち向かう方針をもつ日本共産党だから揺らがない、確信があるから朗らかにがんばれるとの話がありました。

 高市政権のもとでは、いっそう行きづまりがひどくなるでしょう。もっと危険な方向にも進みかねない。安倍首相でさえ言わなかった、台湾有事が日本の存立危機事態だという答弁が象徴的です。道理や理性の力が今こそ必要ではないのか。

 こうして若い世代・子育て世代が集まれる機会を、もっと多くつくらねばと痛感です。新しい社会をつくるのは、これからの世代なのですから。もう50代の私も、私の世代らしく、つながりあって力を尽くしたいです。

 【今日の句】踏み出せば 希望の道が 見えてくる

2025年11月14日金曜日

賃上げと一体に労働時間の短縮へ

 「余暇など自分の時間が増えたらいいですね」など、対話がはずんだ北海道大学前の街頭宣伝。それとは逆行する労働時間の規制緩和など、高市政権の実態も知らせないと。演説に耳を傾けている方が、いつもより多いと感じました。

 月80時間の残業規制を超えて働きたい労働者は、厚労省の試算でも0.1%ほど。裁量労働制の対象拡大を狙う財界の要求に応えれば、0.1%からどんどん対象が広がりかねません。そもそも「上限」とは、上限いっぱいまで働かせてよい、という意味ではないでしょう。

 労働法制というのは、働く人の命と健康を守り、健全な雇用環境を維持していくためのもの。長い期間をかけて、国際的にも勝ち取ってきた「人間らしく生きる権利」です。長く働けば生産性が上がる、というものでもありません。

 一方で中小企業が多い北海道では、大企業より賃金が低いことや人員不足のため、残業せざるを得ない実態もあります。賃上げや中小企業支援と一体の労働時間短縮へ、政治の力が必要です。私も力を尽くしたい。

 あわせて資本主義だからこそ起きる「生産のための生産」、大量生産・大量消費・大量廃棄のサイクルなど、これらを見直すことこそ。法規制とともに経済システムを変えようと、私からも呼びかけました。

 道宗教者平和協議会のみなさんとの懇談では、平和や核廃絶の話題が中心に。差別や排外主義について、宗教者の責任に引き寄せての発言もありました。トランプ氏やネタニヤフ氏の言動もあるもとで、平和と正義を望む宗教者としての能動的行動にも触れられました。

 道宗平協は今年、結成60周年を迎えました。私が議員や候補となって、会員さんには多くの場面で会うことも多いのに、腰を据えて懇談をしたのは実は初めてだったかもしれません。あらためて活動の思いを聞き、協力・共同を強めなければと痛感しました。

 【今日の句】賃上げへ 中小企業に 支援こそ

2025年11月12日水曜日

市民置き去りとしないで

 今日は北見市へ。30億円ほどの財政不足が明らかになり、ただでさえ物価高で生活苦なのに、市民への負担増・サービス減に不満の声が広がっています。街頭宣伝では菊池豪一市議がマイクを握り、桜井由美子市議と議会報告もおこないました。

 2006年に1市3町が合併して、今の北見市がスタートしました。市として全国一広い面積を持つだけに、生活インフラの維持が課題となってきました。多額の財政負担を伴う市庁舎移転などもあり、そのたびに市民的な議論が起きてきたのです。

 日本共産党は市議団が議会で追及するとともに、市長選挙でも候補を立てて、市民負担を前提とするような市政への警鐘と転換を訴えてきました。北見市に限らず自治体合併の検証が、今こそ求められてもいます。

 市議会には先日、市の財政健全化計画に対する市民アンケートを求める陳情が出されました。日本共産党は賛成しましたが、大会派が「現状では市民から批判の意見が出されて、建設的な議論にならない」と結局は不採択に。

 「市民への説明会も、再度おこなうと市長が述べたのに実施されていません。市民の声を聞くのは当然ではないでしょうか」と、経過とあわせて菊池市議が報告したのです。市民置き去りではいけないと、私もそのとおりと思います。

 寒風のなかでの街頭宣伝にも党員・支持者のみなさんが駆けつけてくださり、「つどい」でも国政とともに市政への質問もありました。真剣な表情に、問題の深刻さが伝わってきます。

 うれしいことに入党された方も。政治家なんて汚い金まみれと思っていたら、知人の党員から「日本共産党は企業・団体献金を受け取っていない」と聞いて驚き、それから応援してくださっていたとのことです。

 財界・大企業や米国の意向が最優先の自民党と違い、「国民が主人公」を貫いてきたのが日本共産党。もっと党の役割をアピールしなきゃと痛感しました。

 【今日の句】いい町にするなら 市民の声聞いて

2025年11月11日火曜日

苦しみにこそ政治は目を向けて

 今日は寒風の帯広市・幕別町・音更町へ。懇談のなかで驚くようなダブルワークや、物価高で切羽詰まっている実態に胸が痛みます。くらしを支える政治に早く変えなければ。

 農業が基幹産業の十勝地方。実りの秋も終盤です。収穫や選果に人手が必要な作物は、十勝管内だけでなく釧路や北見からもパート等で来るそうです。ガソリン代をかけても稼ぎがいいから、とのことです。

 「ダブルワークという女性がいる。7時から16時まで長いも堀り、いったん家に帰って20時から深夜1時まで別の仕事だそう」。理由は聞いていないようですが、生活苦が背景になっていると思われます。

 別の会場で懇談会に参加した女性も「私もダブルワーク。タイミーを使ってトリプルも考えている」。子育てと介護のダブルケアの真っ最中でもありました。体を壊さないのかと、本気で心配になりました。

 細切れで短時間では、雇用保険がつかない仕事もあります。この女性が困っているのは生活苦とともに社会保険だとのことで、言葉を選びながら、私に伝わるようにと話されていたのが心に残りました。

 高市首相が労働時間の規制緩和検討を厚労相に指示したのは、過労死ラインを超えても働きたいという方の要望に応えるためといいます。体が動く若いうちに稼ぎたいという方もいるのでしょう。

 しかし目を向けるべきは、低賃金や社会的理由で長く働かざるを得ない実態こそではないのか。ひとり親家庭、無年金・低年金の高齢者、学費・生活費を稼いでいる学生などの苦労に、高市首相は心を寄せているのか。

 「どうして赤旗はスクープを連発できるのですか」という質問から「コメを作る農家が減っていってしまう」「戦闘機やミサイルをたくさん買って、おかしいんじゃないか」など、堰を切ったように話が続きました。

 日本共産党への厳しい意見も含め、今の政治と社会が行きづまっているからこその心からの声。しっかり受け止め、党もアップデートしていかなければ。明日は北見市での活動です。

 【今日の句】歩くほど 地に足つける 重み知る

2025年11月10日月曜日

共同を強め広げたい

 定例の朝宣伝を終え、自由法曹団や女のスペース・おん、治安維持法国賠同盟などと懇談へ。政権の枠組みも変わり、共同を強め広げるためにとの話は率直で、取り組むべき課題も多いと再認識です。

 自由法曹団ではスパイ防止法や国会議員定数削減・選挙制度など民主主義の課題、生活保護費の引き下げや消費税などくらし・人権の課題、大軍拡・安全保障や日中友好に至るまで幅広い分野での意見交換に。

 政治も社会も、もっと言えば資本主義体制も行きづまっているなかで、理論的な分析とともに明確な政策の打ち出しが必要ではないかとの提起も、私の問題意識と重なります。多くの宿題をいただきました。

 女のスペース・おんでは、あらためて女性に対する貧困・暴力・疾病の深刻さを痛感しました。「困窮女性支援法」があるもとでも国の予算は絶望的に少ないし、地方での公的体制も不十分のまま、民間団体がふんばっているという実態があります。

 「安倍政権のときから女性や子どもへの支援は後退しています」との言葉どおりのデータも示され、胸が痛みます。被害は潜在化しているでしょうし、平和の課題と人権・ジェンダーは一体だと痛感です。国政に何としても反映したい。

 治安維持法国賠同盟は、治安維持法100年での学習講演会や道定期総会の話題から始まりました。節目の年というだけでなく、独自に広げるための苦労や努力も聞き、この悪法で党の多くの先輩たちが犠牲となっただけに、より力を尽くさねばと思いました。

 札幌市の地下歩行空間でパネル展示などをしていたときに、日本が起こした侵略戦争を知らないという青年と対話になったそうです。外に広げたからこそ出会えた青年と思えば、今こそ対話が必要ですねと確認しあいました。

 夜のうちに帯広市まで移動。明日は十勝管内で、街頭演説などにまわります。

 【今日の句】分断もデマも 対話で乗り越えよう

2025年11月9日日曜日

命と健康を守る共同を広げたい

 党札幌東区地区による「命をつなぐ 医療と介護を守るシンポジウム」にパネリストとして参加しました。危機的な状況が自民党政治で広げられ、維新との連立でいっそう切迫しています。会場いっぱいに約160人が見えられ、真剣な話し合いが続きました。

 パネリストは私のほかに勤医協中央病院事務次長・飯尾智憲さん、勤医協福祉会共育部係長・坂本正樹さん。北海道保険企画総務課長・羽野拓真さん、日本共産党札幌市議・太田秀子さんが特別報告されました。

 医療機関の約7割が赤字で、各地で倒産・廃業も相次いでいます。慢性的な医師・看護師不足とあわせ、これでは命を守れない瀬戸際です。「どうしても国の診療報酬引き上げが必要です」と飯尾さんの強調は当然です。

 また、訪問介護は昨年の報酬改定でマイナスとされました。さらに政府はケアプラン有料化や利用料負担増など「三大改悪」を進めようとしています。坂本さんも「厳しい介護分野。改悪させないために力を合わせましょう」と呼びかけました。

 お2人の報告を聞くなかで、ふつふつと怒りが湧いてきました。なぜ命と健康を守ることに、ここまで背を向けるのか。自民・維新や高市政権は、医療・介護の職場で働く人たちを何だと思っているのか。

 私からはこれまでの社会保障改悪の歴史にも触れて、世論と運動で変化はつくれること、国際社会での人権論議について触れて報告。やっぱり自民党政治の大元から変えなければと、話をしながら痛感しました。

 羽野さんからはOTC類似薬について、太田さんからは国保の現状について話されました。報告が5人も続くと一定の時間となりましたが、真剣に聞いてくださる方々が多く、問題の切迫さを共有できたと思います。

 参加者からも、いっしょに世論を広げたいとの発言が続きました。社会保障分野は、現役世代と高齢者を分断する議論が広がっていますが、共同して「誰もが安心してくらせる社会」をとめざしたい。ライフサイクル全体を応援してこそ社会保障です。

 政府はきまって財源の問題を持ち出すものの、きまって財界・大企業や富裕層への適切な課税には触れないまま。ここにこそ日本共産党が切り込みたい。署名なども進めているので、ぜひご協力ください。

 【今日の句】財界の 優遇にこそ メスを入れ

2025年11月7日金曜日

食料は国内生産こそ

  「特に、お米が高い。食べないわけにはいかないし」。昨日の宣伝時での対話です。とはいえ低い米価では農家が苦しい。農家への価格保障・所得補償を充実して、安定生産・安定価格へと進めるべきではないのか。

 今日の財政制度等審議会では、政府が無関税で輸入するミニマムアクセス米について、市場に影響を与えない範囲としつつ、主食用販売の検討をすべきと提言があったよう。「影響を与えない範囲」と言っても、一度実施したら拡大していくのが目に見えます。

 国内の農家には生産調整を強いながら、外国産米を広げていくとは矛盾が過ぎる。米国からの要求もあったかもしれません。他の品目でも同様に進め、食料自給率が下がって今や38%なのに。

 主食の米さえも政府が責任を放棄するのか、と声を上げていきましょう。生産者と消費者が分断されるのでなく、食料は国内生産を基本に、その基盤を今こそ確固たるものに。米をはじめ物価高には消費税減税を。私も広げていきます。

 昨日は札幌北区での「6・9行動」にも参加。トランプ大統領が核実験再開を表明したら、ロシアのプーチン氏も検討をするとの応酬になってきました。どちらも許されません。核兵器廃絶へ、粘り強い取り組みを草の根で続けることの大切さを実感です。

 【今日の句】また農家 振りまわされる 農政だ

2025年11月5日水曜日

強弁は、もろさの裏返し

 国会での代表質問が始まり、今日は田村智子委員長が追及。「裏金」への反省はないのか、消費税減税こそ参院選の民意、賃上げと労働時間短縮を--大軍拡と米国いいなりを厳しく批判し、気候危機や排外主義・選択的夫婦別姓、道理なき比例定数削減など、短時間ながら圧巻の質問でした。こちらで、ぜひお聞きください。

 トランプ大統領との会談では「幅広い分野で率直な議論」と言いながら日米地位協定には触れなかったとし、その後の核実験再開発言について何も言わず、気候危機対策に背を向ける米国の姿勢を諫めることもないとの答弁でした。

 内政・外交ともに、これまでの自民党政治と変わりない答弁であると再認識です。それどころか、いっそう軍事偏重が進みかねない。アジアの安全保障環境が変わったと何度も強調し、外交が相対的に軽視されているのは明らかです。

 強弁は、もろさの裏返しでもあります。明日は参議院で、小池晃書記局長の質問です。16時ころの予定ですので、お聞きください。

 昨日・今日と街頭宣伝や懇談、つどいなどにまわりました。生活と健康を守る会では生活保護はじめ社会保障の改悪について、被爆者のみなさんからは軍事費や核廃絶の課題で、率直なご意見も寄せられました。

 つどいで子連れで参加した女性から「子どもたちが安心してくらせる社会に」、その妹さんからは「飲食店を経営している友人が、消費税がどうなるかで心配している」など、切実な思いも話されました。漠然とした不安を、多くの方が抱えています。

 高市政権の支持率は高いものの、この不安に応えられるのでしょうか。国民生活や社会保障・地域経済などよりも財界・大企業を優遇してきたことが、ここまで生活不安が広がった原因です。ここにこそメスを入れなければ。

 米国と一体に「たたかう自衛隊」として、さらに米国からの武器購入などを進めれば、アジアの緊張も強まるでしょう。地域の安定に努力する東南アジアの国々との関係を強め、米国にも中国にもモノ言える外交が必要です。

 北海道で世論を広げるために、私も引き続きがんばります。

 【今日の句】余裕なき 答弁姿勢に 見えたけど

2025年11月2日日曜日

大軍拡より生活だ

 食堂の息子として、働く母の姿を間近で見て育った私。北商連婦人部結成50周年レセプションに参加して、女性が安心して商売できるようにと活動してきたことに心からの敬意を表して一言あいさつ。いつも元気な北商連婦人部のみなさんに、今日も励まされました。

 全国商工新聞に、9月に東京で開いた全国業者婦人決起集会の様子が載っていました。その記事に、国保には傷病手当や出産手当がないため、つわりがひどくても休めなかったとの発言がありました。

 私を含めて3人の子を産み育てた母はどうだったんだろう。あらためて思いなおしました。

 休んだ分だけ収入が減ってしまうのが、業者の宿命。育児や介護など、今も商売との両立で苦労している方がいるでしょう。

 だからこそのジェンダー平等。しかし日本は、税制上も所得税法56条によって家族従業者の働きが正当に認められていません。この廃止に粘り強く取り組んできたのが、婦人部のみなさんでした。

 北海道では、過半数の自治体で廃止を求める意見書があがっています。国連から勧告もされ、政府もいったんは検討の姿勢を示したものの棚上げ状態が続いています。初の女性首相となった高市総理は、どう取り組むのでしょうか。

 東京の決起集会では「大軍拡より生活だ!」のスローガンも掲げられました。前へ進めるために、私も力を合わせたい。

 【今日の句】商売の味方 貫き50年

2025年10月31日金曜日

求められているのは希望

 「しんぶん赤旗」日曜版が報じた、維新・藤田共同代表の公金2000万円還流疑惑。これからの日本が心配という方が初めて赤旗を購読してくれるなど、うれしい出会いもあった月末。一方で「これからの灯油代が心配」と、生活苦の声も聞きました。

 初めて購読してされたのは、地元の党員がスポーツジムでの顔なじみ。地域訪問でバッタリ出会い、日曜版の見本を渡したところ「読むところがいっぱい」というほど、読み込んでくださっていました。

 高市政権への不安だけでなく、世界を見ても戦争が終わらないし‥‥と希望が見えません。私から、米トランプ大統領に対するデモに700万人も集まった紙面を見せ、ニューヨーク市長選でも「民主的社会主義者」への期待があることを紹介すると、じっと紙面を見て購読も決めてくださいました。

 パートナーが外国人という別の女性は、排外主義を煽る主張にも否定的でしたが、中国資本が北海道へ侵入してくるのではと「一定の規制が必要なのでは」とも。さらに聞くと、今の社会全体の行きづまりを口にされました。

 お2人とも共通しているのは、希望を求めているということ。先の女性も「今は混迷のとき。共産党も、こういう社会をめざすというのをハッキリ打ち出さないと」とエールを寄せて、赤旗を購読してくださいました。

 日本共産党は批判ばかり、という話をよく聞きます。国民負担や平和・民主主義を脅かすことには、しっかり反対します。同時に、政党は「めざす社会像」があって活動してるわけですから、わかりやすさと説得力をもって知らせる活動を強めなければ、ですね。

 明日から11月。激動の情勢のもとで展望を示す「しんぶん赤旗」を、ぜひお読みください。お読みの方は、お広げください。

 【今日の句】身を切ると言って 身内に還流か

2025年10月29日水曜日

共同こそ変える力

 くらし・平和・民主主義を守り発展させる「新しい共同」をと、労組・団体などへ。党道委員会として申し入れて、今日は道労連・道民医連と懇談しました。課題も率直に語り合い、連帯と協力を強めようと確認しあいました。

 道労連には党道委員会から千葉隆委員長など、道民医連には金倉昌俊書記長などが出向きました。道労連では三上友衛議長ら、道民医連では小内浩事務局長らが応対くださいました。

 大幅賃上げや労働時間短縮を掲げながら、労働者同士の分断を乗り越えることの重要性が三上さんから。「みんなで良くなる」ことを確認していきたいとの話にも、はっとしました。働く仲間の団結があってこそ、要求は実現するのですから。

 忙しさやあきらめの思いも、働く方には少なからずあります。それが排外主義にも結びつきかねません。賃金が上がれば「年収の壁」に直面するので、この解決も必要です。政党としても力を合わせていくことを、私からも述べました。

 医療・介護の現場は慢性的な人員不足に加え、赤字経営が広がるという深刻な事態になっています。補正予算で医療支援を盛り込むとの報道もありますが、その後には医療費4兆円削減が待ってもいます。

 署名の紹介議員になってもらえるよう、各党をまわっていると小内さん。一致点の広がりも実感してきたといいます。地方では雇用の場であり大事な産業でもある医療・介護分野だけに、経営への打撃は地域への打撃となるのです。

 高市首相は米トランプ大統領に大軍拡を約束し、予算も軍事費が突出していくでしょう。削られるのは社会保障予算です。命と健康を守る政治にと、大きな共同を広げていかなければと痛感です。

 共同こそ変える力。連帯を深めて新しい政治へと、私もがんばりたい。

 【今日の句】自主的に 米国要望 受け入れか

2025年10月27日月曜日

原発からの切り替えを

 道内は、これから日本海側を中心に荒れ模様とのこと。事故などお気をつけください。今日は朝宣伝の後は、道原発連の定期宣伝に参加。多くの方が署名してくださいました。

 泊原発3号機の安全対策などにかんする北電の説明会は、昨日の札幌で30回目となったようです。敷地内の活断層や液状化にかかわり、北電の担当者は「重要な施設は岩盤のうえに設置されている」とのこと。しかし、不安は尽きません。

 原発敷地内に活断層があるのではとの専門家の指摘に、北電は明確に否定できないできました。海底活断層の存在や、能登半島地震の隆起についても、専門家から指摘が相次いでいます。これで合格を出した規制委員会の知見も問われます。

 過酷事故が起きた際の避難計画は、どうするのか。国から示された屋内退避も、能登自身のように家屋が倒壊した場合はどうするのか。強い放射線量が放出された場合、屋内退避で安全性は保障されるのか。

 避難計画は地方自治体が立てることにしていますが、国による丸投げで、苦しんでいるのが実態ではないのでしょうか。国は結局、再稼働先にありきで国民の安全や健康など考慮していないに等しい。

 再生可能エネルギーは、大規模になれば自然破壊につながりうるし、住民合意なしに進めてはなりません。小規模分散・地産地消・住民合意を基本に、省エネ社会を進めることと一体に、原発からの切り替えを進めましょう。

 今でさえ給電の「原発優先ルール」があります。再生可能エネルギー由来の給電を優先することは、今からでも取り組めることのはず。やればできます。そのためには大きな世論と、国の姿勢をあらためることこそ。私も広げていきたい。

 【今日の句】あの事故を 忘れたなんて 言わせない

2025年10月26日日曜日

立ち返るは資本論

 齋藤幸平さんと志位議長によるリハックでの対談は、すでに19万回の視聴に。自称右派という方も含め、コメント欄も誠実なものが多い。心の底では資本主義社会の問題を感じている方が多いのだと、あらためて気づかされました。

 今日は党石狩地区による「いま資本論がおもしろい」学習会の講師を務めました。講師といっても経済学に詳しいわけでもなく、資本論そのものや志位議長の本につきっきりの数日間でした。

 商品の分析と搾取の秘密、資本の本源的蓄積など、第1部に限りますが資本論の世界にあらためて没入できたのは、私にとっても有意義でした。合わせて志位議長の選挙ドットコムやリハックなどの対談が並行したのも、とても刺激になりました。

 こうして自分が述べる番になると、自分の理解度が問われると痛感です。「聞いていてワクワクしましたよ」「久しぶりに資本論を学ばなきゃと思った」との感想をいただいて、少しばかりホッとしました。

 ニューヨーク市長選挙では民主社会主義者を名乗るマムダム氏が名乗りを上げ、若い世代の支持を中心に、勝利の可能性も報じられています。新たな英訳資本論も刊行され、学びのムーブメントも起きています。

 目の前の政治情勢に立ち向かいながら、体制上の変革も視野に活動してこそ日本共産党。マルクス自身も、資本論の執筆とともに国際労働者協会の活動に取り組みました。私もがんばらねばと、あらためて学ばされました。

 先立って札幌市中央区での、市民と野党の共同街宣にも参加。高市政権への支持が高いのは、行きづまりの突破を願ってのもの。実際は逆行する道だけに、ていねいに訴えることを心がけました。明日もがんばりたい。

 【今日の句】目の前の矛盾を 深くとらえれば

2025年10月24日金曜日

自民党政治の大元に変わりなし

 高市首相の所信表明演説を、どのようにお聞きになったでしょうか。物価高対策は補正予算を含めた内容も、消費税減税については触れず。演説の最後に「政治とは独断ではなく‥‥共に決める営み」と述べたのは、強権政治への批判を念頭に置いたものでしょうか。

 私が現職だったときの、安倍首相の演説を思い出させる内容でした。強い経済や「世界の真ん中」を意識した外交、安全保障の強化を口実とした軍拡路線など、それを高市流にした演説に聞こえました。

 世論調査では、高市政権への支持率が高くなっています。初の女性首相という点もあるでしょう。政権の枠組みも変わり、疑似的な政権交代が起きた感じがするかもしれません。生活苦や閉塞感が、新しい政権への期待になっているのでしょう。

 それでは、高市政権で本当に突破できるのか。「失われた30年」などの行きづまりは、国民生活よりも財界・大企業の利益を優遇してきた結果でした。米国いいなりの経済・外交・軍事政策でもありました。

 高市政権でもこの大元に変わりなし。そもそも、裏金事件の解明にも背を向け続ける姿勢や、比例定数削減など民主主義の根本問題も問われなければならない。日本共産党の国会論戦を、ぜひお聞きください。

 そこに私が参加できない分は、北海道で語っていきたい。今日は消費税廃止各界連絡会の宣伝にも参加し、物価高対策なら消費税減税・インボイス廃止を強調しました。引き続きがんばります。

 【今日の句】灯油代 不安を総理 知ってるか

2025年10月22日水曜日

比例削減反対の署名に次々

 「初の女性総理に期待」という街の声。ここまで日本が行きづまった原因は自公政治にありましたが、高市政権で本当に解消されるでしょうか。消費税減税はしない、社会保障は削減、労働時間の規制緩和を指示し、ジェンダー平等には背を向ける--自民・維新の合意内容を見ても、本当にひどいと腹立たしくなります。

 党道委員会で緊急宣伝に取り組むと、比例削減反対の署名に足を止める方が次々。比例は小選挙区落選候補の救済制度ではなく、多様な民意を反映する民主的制度です。切り捨てられるのは、国民の声にほかなりません。

 そもそも維新・吉村氏は「政治と金の問題が一丁目一番地」と言っていたのに、いつの間にか「国会議員削減が一丁目一番地」に。やるべきは企業・団体献金の禁止ではないのか。パーティー券を企業に買ってもらっている維新に、本当の政治改革など望めません。

 維新が閣外協力にとどめたのは、答弁が問われる大臣を出すことの責任を逃れたとも見えます。それでいながら、くらしや平和・民主主義を壊していく要求を飲ませていくのですから、たちが悪い。もちろん高市総理の責任も重大です。

 高市首相の所信表明演説は、どうやら24日になるようです。自民・維新の合意内容がどこまで盛り込まれるか、さらに「高市カラー」と称して国民負担や大軍拡が加わるか。比例定数1割削減を掲げるとなれば、許すわけにはいきません。

 署名も、ぜひお広げください(こちら)。国会議員はもとより、全国でいっせいに街頭宣伝にも取り組んでいます。今日の街頭宣伝には、平岡だいすけ元札幌市議も参加されました。いっしょに私も広げていきたい。

 それにしても一気に寒くなってきました。1ヵ月前は半袖で過ごしていたのに、もう朝晩はストーブが必要に。秋が短い北海道と言われてきたのに、もはや秋もなく冬に突入という感じですね。気候危機の解決にも、本気で政治が取り組まないと。

 【今日の句】悪政の 自覚ないまま 切り捨てか

2025年10月20日月曜日

急ぐべきは消費税減税・インボイス廃止

 いよいよ自民・維新が連立合意。維新が自民党を助ける補完勢力から、一体となって悪政を進める側に立つとの宣言です。くらし応援や子育て支援の充実などは、自民党政治を切りかえてこそ進むのに、まったく逆の道ではないのでしょうか。

 ましてや企業・団体献金の禁止は先送りし、消費税減税も実際は棚上げです。自民党政治を代えたいと維新に投票した方もいたでしょうが、その信頼も裏切ることになるのでは。これでは道理も通らない。

 「小選挙区で落ちた候補が、比例で救われるのがおかしい」と維新・吉村代表。共感する方も多いと思います。比例は多様な民意を反映する制度ですから、比例議席を悪者にするのではなく、比例重複のあり方を見直してはどうなのでしょう。

 吉村氏は「国民が物価高などで苦しんでいるのだから、国会議員も身を削るべき」とも発言しています。それなら物価高による苦しみを解決するのが政治の仕事ではないのか。急ぐべきは消費税減税・インボイス廃止です。

 ジェンダー平等が遅れている日本では、小選挙区制度は女性やマイノリティにとって厳しいのが実態です。比例でこそ立候補が可能になる方もいるでしょう。比例削減は政治参加をせばめ、おのずと大政党有利になるでしょう。

 そもそも選挙制度は民主主義の基本。変更するにしても、民主的な議論を積み重ねるべきです。それを一部政党だけで、しかも期限を区切り採決に進もうというのは、とても民主主義とは言えません。

 日本共産党は、比例定数の削減に反対する緊急署名を始めました(こちら)。ぜひ、お広げください。今朝も街頭宣伝に取り組み、どんどん私も訴えていきたい。

 【今日の句】自民党 助けて改革 言えるのか

2025年10月18日土曜日

比例削減は多様な民意を削るもの

 札幌で「さようなら原発北海道集会」に参加し、室蘭市での語るつどいへ。どこでも今後の政局が話題になります。多様な民意を削る比例定数削減が急浮上し、自民・維新と正面対決です。私も話に力が入ります。

 大政党が有利という小選挙区の非民主性があり、一方で民意を正確に反映するため比例が導入された経緯がありました。中小政党が議席を得て、国会に多様な意見が反映されるのです。

 「小選挙区で落ちたのに比例復活はおかしい」というのなら、復活の仕組みを見直せばいいだけです。政治改革というのなら、金の力で政治をゆがめる企業・団体献金の禁止こそ実行するべきではないのか。

 禁止は自民が合意しないからと、その代わりに比例削減というのはまったく違う。自民党政治を代えたいという総選挙・参院選の民意に背き、延命に協力するという維新の最悪の補完勢力ぶりは許されません。

 なぜ、比例削減なのか。中小政党の議席が減れば大政党だけで決めやすくなります。自民・維新の政策協議メモを見れば、憲法9条改定など悪政リストがズラリ。比例削減は反対意見を抑え込むことにつながるのです。

 これに国民民主や参政党も加わって、社会保障の改悪やスパイ防止法などが実行されかねません。物価高対策を急ぐというけど、消費税減税はしないでしょう。何らかの消費税減税を掲げる党が、せっかく多数になったのにです。

 公明党は自民党のブレーキ役になってなかったと思いますが、今は悪政のアクセルが踏み込まれる恐れがあります。長引かせないよう、臨時国会冒頭で削減強行が狙われるかもしれません。急いで世論を広げたい。

 原発集会には250人が集まり、室蘭市では入党も前向きに考えてくださる方もいて、私も元気をいただきました。明日もがんばりたい。

 【今日の句】報道の 民主主義も 問われてる

2025年10月14日火曜日

2議席あるから、これだけの力

 今日が告示日の八雲町議選。日本共産党は2議席(佐藤智子・よこた喜世志)確保へ、私も応援に。物価高に苦しむ町民の味方として、行政のチェック役としても欠かせない2人です。何としても押し上げてと、私も力を込めました。

 2議席の力で、18歳までの医療費無料化や小中学校給食の無償化など実現してきました。議案提案権を持ち、意見書も単独で提案できるなど、2議席だからこそ役割を果たせてきた実績を、多くの方に知ってほしい。

 選挙戦は2人はみ出しの少数激戦。町長選挙もおこなわれており、誰が町長になろうとも議会は「なんでも賛成」でなく、町民目線で行政をチェックする力が求められます。この点でも党2議席が必要です。

 国政では誰に新たな首相になろうとも、物価高には消費税減税・インボイス廃止、農林漁業への支援、大軍拡からの転換などが必要です。裏金事件が自公へ厳しい審判となったのですから、おおもとの企業・団体献金の禁止にも踏み込むときです。

 マスコミが政局報道一色のなか、町議選とはいえ国政とも一体に、ぶれずに町民の立場を貫くのが日本共産党であることも私から訴えました。2人の候補の応援や激励も相次ぎ、支持の輪がどんどん広がってほしい。

 八雲町には、国立病院の移転問題で何度も足を運びました。今ある診療所などでの看護師不足という実態も聞きました。医療・介護を守るため、ずっと力を合わせ続けてきた2人でもあるのです。

 ぜひ八雲町へ知人・友人がいる方は、ご支持をお広げください。

 【今日の句】混迷の時こそ くらしを原点に

2025年10月13日月曜日

じっくり対話で気づくこと

 流動的な政治情勢だからこそ、地に足つけて、対話を重ねて。街頭宣伝や中高生との対話企画、今日は旭川市での「紅葉まつり」とまわりました。新しい仲間も増えて嬉しい限りです。

 安保法制や消費税増税はじめ、どれだけ自公政治がくらしや民主主義を壊してきたことか。その公明党が離れるほど、自民党には反省や政治的謙虚さもなくなったのでしょう。

 問われるのは野党側。物価高対策に消費税減税を急ぎ、社会保障の充実や教育負担の軽減など、家計を支える政治へと切りかえる時ではないのか。

 日本共産党が伸びていれば、と悔しい思いです。どのような枠組みの政権になろうと、今こそ「国民の苦難軽減」に立ち返った活動を続けたい。

 中高生との対話企画は、事前に寄せられた「株や投資は儲かるの?」「AIにとって代わられる仕事は」など素朴な疑問に答えるもの。SNSを見てきたなど、10人ほどの中高生が来てくれました。

 この先どうなるか、若い方は不安や模索があるでしょう。街頭宣伝でもチラシを受け取る若い方が増えたように思います。対話をすれば、正面から受け止めてくれているのもわかります。

 「紅葉まつり」でも講演というより、このような対話を通じて私が感じたことを中心に話しました。政治情勢については、紙智子前参議院議員がしっかり話されました。

 先日は高校生たちが民青同盟に加盟し、今日は高齢とはいえ元気いっぱいの方が入党くださいました。真下紀子道議のファンのようで、握手をとても喜んでましたよ。

 移動して八雲町へ。明日は町議選の応援です。

 【今日の句】消費税減税 踏み出す政権を