2019年3月18日月曜日

増税と日米FTAでは地域が壊れる

 宣伝や道農民連盟の集会へ参加して、夜には「消費税10%ストップ!ネット」講演会で斎藤貴男さんの話をジックリと聞きました。この増税は止めるしかない!

 斎藤さんの話は初めて聞きましたが、わかりやすく問題点を指摘しながら、関心が高い複数税率や欧州との違いなどにも触れられました。特に印象に残ったのが「景気がいい時には消費者へ、悪いときには事業者へ」負担が押しつけられる日本の消費税のカラクリ。常に社会的に立場の弱いところへ、消費税は襲いかかるのです。

 このネットワークは斎藤さんはじめ経済学者・浜矩子さん、映画監督・山田洋次さん、小説家・室井佑月さん、全国FC加盟店協会会長・庄司正俊さんなどが呼びかけて結成されたものです。北海道ネットワークは以下の方々が呼びかけ人となりました。

 亀田成春(弁護士・元札幌弁護士会副会長)/山川秀正(農民運動北海道連合会会長)/河野和枝(北星学園大学教授)/川村雅則(北海学園大学教授・反貧困ネットワーク副代表)/大島千尋(NPO社会福祉愛犬協会参与)/小田原正弘(税理士)/石塚隆幸(㈱石塚建築設計事務所・北海道商工団体連合会会長)/植田英隆(グリーン9条の会世話人)

 「消費税増税はやむをえない」という方も、今回の増税は反対という方も多くいます。何より内閣府が、景気は後退局面であることも認めた状況で、どうして消費税を上げることができるのか。政府が掲げる対策も期間限定で、どこまで効果があるのかわかりません。違う財源をどうするかでは各党や団体での違いはありますが、まずは増税ストップでは一致できるはずです。

 斎藤さんの話を聞いても「市民と野党の力で増税をつぶす」ことが大事で、やっぱり地方選が大事だと強く思いました。明日からも、あらためて力を込めて訴えたい。

 昼の農民連盟の集会は「日米貿易協定交渉等に断固反対」が主旨の全道集会で、東京大学大学院・鈴木宣広教授が基調報告をされました。水田・畑作・酪農畜産の各農家から「米価の値下がりが心配」「日本の食料は日本で自給できるようにするべきだ」などの発言も続きました。国会議員のあいさつと合わせて、紙智子参議院議員の代理として私も紹介いただきました。

 こうやって広い道内から集まらなければいけないのは、安倍政権が「農は国の基」などと言いながら、真っ向から反する市場開放や新自由主義的経済政策を進めているからにほかなりません。米国いいなりが顕著な安倍政権のもと、米国との話し合いで農産物を代償として差し出すのではないかと誰もが懸念を持っています。

 消費税増税にしても日米FTAにしても、地域経済を壊す点では共通しています。もう、こんな政権は早く終わりにしたい!と訴えを聞きながら痛感しました。

 【今日の句】庶民だけ なぜに増税 押しつける

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