2018年11月16日金曜日

誰かの犠牲にうえに成り立つ仕組みはやめよう

 久しぶりに来れた道庁前・反原発抗議行動。間もなく訪れる厳冬も、乗り越えてきて315回。スタッフのみなさんには頭が下がる思いです。

 小室まさのり・佐々木明美の両市議予定候補も参加してスピーチ。国内すべての原発をまわってきたという男性や、ラトゥールさんの締めのスピーチなどを聞いて、本気で原発をなくしたいという思いを共有できる場があるっていいなと思いました。国は権力も使い、原子力村という固い共同体を相手にするには、道庁前の人数だけでは足りないかもしれません。しかし、続けることの大事さを私たちは知っている。あきらめてしまって事故が起きたら、とりかえしがつかなくなると学んだはずなんだから!

 私からは、除染作業に外国人実習生が動員されていた問題を取り上げました。国会で入管法改定案が審議されるにあたり、野党は共同で当事者からヒアリングを続けています。パワハラ・セクハラ、最低賃金以下の労働などが次々と出され、こうも人権を無視した働かせ方をなぜさせるのかと怒りがわくような話ばかり。その発言のなかに、建設現場で働くはずが除染現場にまわされたという方もいるのです。

 除染や事故現場は、できるなら行きたくないと思うのが多くの人の心情だと思います。それをだまして、しかも手当もピンハネして除染をさせる悪質さは許せませんが、そもそも原発の過酷事故というのは、解決するまでに多くの人出を必要とするということなんです。東電社員だって、使命感から働いているという方も多いでしょう。その状態が今も続いて7年8ヵ月。誰かの犠牲のうえに成り立つシステムなら、それはやめてしまおう--これが今日のスピーチで言いたかった中心です。

 昼間は懇談などへ。国保や消費税増税ストップの政策などを持ってまわっています。写真は北商連で、石塚会長・井上事務局長と懇談しているところです。中小零細業者にとって重い負担の消費税が増税されるだけでなく、インボイス導入など二重三重に苦難が増えるだけでなく、戻し税として輸出大企業には還付されるという理不尽さ。とにかく安倍政権にまかせていたら、本当に日本は大変なことになると話になりました。

 その安倍首相、ロシアのプーチン大統領と日ソ共同宣言の立場で領土交渉を進める決意を確認しあったようです。しかし、日ソ共同宣言では国後・択捉の取り扱いは書かれていません。そのうえ歯舞群島・色丹についても、プーチン氏は「主権は協議の対象」とまで発言しました。いったい、安倍首相はプーチン氏と何を話したのか。可能な限り明らかにしないと、元島民も納得がいきません。そもそも日本の領土が不当に占領されたことを、いくら時間が経過したとはいえ不問にする態度でいいのかが問われます。主権の問題です。

 質問できるものなら私が聞きたいぐらいですが、その悔しさをバネにしてがんばるしかない。じっくり多くの方と、新しい政治をつくる道を語り合いたいです。

 【今日の句】国益と 総理が言うたび 疑わし

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