2018年11月6日火曜日

くりかえし足を運んで

 胆振東部地震から2ヵ月、今日は厚真町・安平町・むかわ町で1日から入居が始まった応急仮設住宅をまわりました。松橋ちはる道議予定候補(苫小牧市)と一緒です。

 東日本大震災では地元材を使った仮設住宅を建てた町もありましたが、北海道はプレハブ協会との契約で建てたもの。地元材を使えば地域経済などにも貢献となるだけに、今後の課題です。

 厚真町では伊藤富志夫町議と表町(36戸)を訪ねました。土砂崩れによる全壊家屋が多い同町だけに、必要な生活用品を持ち出せずに避難生活を送られている方も多くいます。ご家族が犠牲になられたという方と、お会いすることができました。

 単身ということで間取りは1K、ガス会社が来るのを待っているとのことで、まだ生活が落ち着いているわけではありません。ストーブやガスレンジは備え付けられていますが、厚真町では冷蔵庫や洗濯機を自分で買わなければなりません(むかわ町は支給されています)。後日、一定の金額で購入分は支援されるのですが、手持ちのお金がない方は買うことができません。

 ちょうど町職員さんが近くにいて、伊藤町議が実情を伝えると社会福祉協議会で無利子貸付(40万円)があるとの話になりました。くらしを支える情報を伝えていかなければと思いました。

 別の方も単身ですが仕事上の荷物もあり、とても1Kには収まりません。伊藤町議も議会で取り上げてきているのですが、まだ具体化されていません。他町でも一時保管場所について要望があがっているので、何とかできないか働きかけていきたい。

 安平町では三浦恵美子町議と追分・早来の両地域での仮設住宅をまわりました。追分は1団地13戸、早来も1団地8戸(ともに1期分)ほどですが、町が全戸調査をして戸数を確定させてきたのが特徴です。

 追分では、ご夫婦が住む間取り2DKのお宅の中にも入れさせていただきました。結露対策にデジタル温度計・湿度計があり、入居にあたり換気についての説明を受けたとのこと。

 段ボールベッドも持ってこれたのは良かったのですが、四畳半に2人分を並べると、それだけでスペースを取ってしまいます。ご主人は「もう一部屋あればいいけど、ぜいたくは言えないね」と話されました。

 早来では、ご夫婦と息子さんの3人家族で間取り3DKのお宅へ。備え付けストーブは1台ありますが、残り2部屋には独自で付けなければなりません。北側に向いた部屋があり、ここは寒そうだねと話になりました。繰り返し状況を聞かなければならないです。

 むかわ町では北村修・大松紀美子・舞良善久の3町議と、鵡川地区たんぽぽ公園近くの仮設住宅へ。天井が高く、脱衣スペース用にカーテンレールも設置されていたのは新しいタイプ?かもしれません。

 お店ともども全壊した方は「ようやく落ち着いて考える環境ができた」と話されました。この方からは避難所でも、ご苦労も伺ってきたのです。「この2ヵ月で、いろんな経験をした」との言葉が重く響きました。

 今月に入ってからは暖かい日が続いたこともあり、まだ朝晩の冷え込みについては大丈夫とのこと。どこの町でも共通してますが、今は仮設住宅に入ることができた安心感や感謝が先に立っているんですね。それでも、聞けば血圧が不安定になっているなどの話もありました。健康へのケアも必要と感じました。

 まだ避難所にいる方や、半壊・一部損壊を直せずに住んでいる方も多くいます。火山灰が積もった地盤が多い厚真町では、固い岩盤まで打ち込む住宅の杭打ち工事に何百万もかかるとのことで、このような負担を軽減できないかとの課題も聞きました。地元町議と連携して、1つずつでも前進できるように力を尽くしたい。

 夜は帯広市まで行き、根室本線の維持を求める十勝の集いに参加しました。「根室本線の災害復旧と存続を求める会」の主催で、新得町や南富良野町、占冠村の沿線自治体だけでなく十勝町村会・議長会が後援、商工会や農協なども協賛に名を連ねるオール十勝の集会なのです。

 基調提起は教育大札幌校の武田泉准教授が「北海道の鉄道を守ろう」と題しておこない、パネル討論は高橋正夫・本別町長(十勝町村会長)がコーディネーターになり棚野孝夫・白糠町長(釧路町村会長)と池部彰・南富良野町長(上川町村会副会長)、会の平良則代表がパネリストを務めました。

 地域で果たしている鉄道の役割や町づくりにも話は及び、JR北海道や国の責任を問う発言もありました。私も発言させていただき、オール十勝の力た鉄路を守る決意を述べました。このような力は、国や道も無視できないはずです。

 かなり強行な移動も、安全運転で乗りきったスタッフには感謝です。明日は旭川市長選の応援へ!

 【今日の句】総理にも 被災の苦労 聞かせたい

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