2018年11月9日金曜日

町づくりに率直な意見交換

 今日も強風の苫小牧。それでも宣伝に駆けつけてくださったり、つどいには教え子のお母さんも来てくださり本当にありがたい!

 写真で、あまりの強風に(少し雨も降っていて)顔がこわばっているのがわかるでしょうか。雨にも風にも負けず、松橋ちはる道議予定候補も力を込めて訴え。宣伝カーでまわっているときは、冨岡隆市議が支持者宅を案内していただきました。広い道内だけに、お一人お一人に会えることは大事にしたい。実家が苫小牧市にある安平町・三浦恵美子町議も駆けつけてくれたことにも感謝です。

 つどいを開いた日新町の団地は、ちょうど窓の向こうに市立明倫中学校が見えました。ここで2年間、教壇に立っていた私。失敗ばかりの教師生活だったと反省しきりなのですが、クラスの教え子のお母さんが来てくださってビックリ! 名前を聞いて娘さんと顔が重なり、やっぱり親子だな~としみじみ。娘さんは、いま介護職だということで元気にがんばる姿を想像して嬉しくなりました。

 つどいでは胆振東部地震のことも話題に。参加された男性は当時、市内の病院にいたそうですが、採血のときの看護師さんが厚真町出身だったとのこと。「帰りたいべ」と一言声をかけたら、ぽろぽろ涙を流されたそうです。その後は声をかけることもできず、この男性は「どうか仕事を調整して戻れるような仕組みはできないものか」と切々と話されました。

 直接に被害を受けた方も、ふるさとを心配された方も、ひとしく苦しい思いを抱えた2ヶ月だったと思います。その思いをため込まず口にすることで、少しは心の重石が取れてきます。そのような支援も必要だと、仮設住宅をまわった時も実感しました。住宅や生活の支援とともに、心を支えていくことも必要なんです。

 懇談にもまわりました。苫小牧信用金庫では特別顧問の窪田護さんが、対応してくださいました。苫信は今年で設立70年。その多くの年月を過ごしてきた窪田さんだけに、次から次へと地域経済や地域社会の発展に向けた話が飛び出します。

 特に意見が一致したのが、中核市などで「知の拠点」とつくる重要性。窪田さんは「大都市に大学が集中しすぎている。ヨーロッパは各地に大学があって、町づくりともつながっている」と強調されていました。特に北海道は中小企業・小規模事業所が多いだけに、研究や技術開発での支援は独自の位置づけをもって連携していくことが必要だと私も感じてきました。衆議院議員のときにオランダを視察して、その思いが強くなりました。

 いま政府は、事業承継への支援を強めています。それはそれで大事ですが、一方で承継に向けた自力をつける=「知の拠点」と連携していくことも両輪で進めることが大事ではないのか。それがうまくいけば、地域経済や地域の雇用も展望が見えてくると思うのです。

 商店街振興組合連合会にも足をはこびました。秋山集一理事長さんらが時間を割いてくださいました。どの町もそうですが大型店出店に、商店街としての維持・発展には苦労しています。「地域の中小商店が生き残れる仕組みを」との話に、私からは地域一体で商店街を守っていくとりくみと、ヨーロッパを例に国として位置づけを明確にすることが大事ですと応じました。

 消費税増税やIR=カジノ誘致の影響についても、率直にうかがいました。どちらも具体的な対策が見えないだけに、秋山理事長さんは慎重にお話をされつつも「IRが町の発展のためなのか、一部の企業のためなのかは見ていく必要があるのではないかと思います」と述べました。利益は企業に・リスクは市民にと向けられたら、確かにたまったものではありません。

 経済政策は、万人が少しずつでも利益を享受しあい生活が豊かになっていくことが基本だと思います。しかしカジノは、誰かの不幸のうえに成り立って利益も生まれます。無人島にカジノをつくってチャーター船にのって大金持ちだけが行くというのなら、百歩譲って話はわかりますが、実際は多くの市民・道民が来ることが想定されています。ギャンブル依存症もインフラ整備の費用も、結局ツケは市民・道民にまわらないのか。いま市で地域説明会が開かれているそうですが、そのような質問も出されているといいます。

 各報道機関へのあいさつもおこない、フルに宣伝カーからも訴えて苫小牧での2日間の活動を終えました。多くのことを学べたし、さっそく国へ反映もしていきたい。

 【今日の句】地域には きらりと光る 宝ある

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