2019年2月6日水曜日

生きるために必要な水も種も守れ

 新自由主義に未来はまかせられない。「水とタネを考えるフォーラム」に参加して、その思いを強くしました。

フォーラム主催は「北海道たねの会」。ドキュメンタリー映画「最後の一滴まで」上映、アジア太平洋資料センター共同代表の内田聖子さんの講演、内田さんと「たねの会」代表・久田徳二さんの対談など、盛りだくさんの内容のフォーラムでした。

 政治に関わるものとして欧州の状況には関心を持っていたつもりでしたが、水道をめぐる民営化と再公営化がこれほど激しくなっているとは思っていませんでした。予測された水需要を満たさないと、多額の賠償が自治体に迫られている現実も衝撃的でした(ポルトガル・バルセロス市は528年払い!)

 それでも再公営化の流れが広がっていることを、内田さんが講演で触れられました。民営化されたことで水道料金が上がり、そのカネで政治家へのロビー活動がおこなわれていたりすることに、国民の怒りが爆発しているのです。

 さて、日本。昨年の臨時国会で水道法が改正され、民営化への道が広がりました。すでに広がっているPFI事業と合わせ、浜松市の事業にヴェオリア社が関わっている実態も話されました。これから自治体ごとの動きを注視する必要があります。

 水道施設の老朽化や、人口減少にともない水道料金減など問題は目の前にあります。公的分野とともに、公共的な団体などとの連携も検討はあるかもしれません。問題は水を自由競争のフィールドに乗せていいのかということと、地方自治・地域自治の基本としてとらえるということだと思います。

 水も種も、国民が生きていくうえで欠かせないもの。権利です。その防波堤となるべく地方自治体で、わかりやすく多くの方に知らせながら、守るための勢力を大きくしていかなければと思ったフォーラムでした。私もがんばりたい。

 【今日の句】グローバル よりもローカル いいじゃない

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