2019年4月5日金曜日

辞任だけでは済ませられない

 いきなり飛び出した塚田一郎・国土交通副大臣の「忖度」発言。昼に辞任したものの、公衆の面前で露骨な利益誘導かと噴飯ものです。この地方選で審判を!

 問題になったのは「下関北九州道路」の建設計画をめぐって、塚田氏が「調査計画を国直轄の事業に引き上げた。私が忖度した」との発言。道路にかかわる国土交通副大臣の発言だけに極めて重く、総理として罷免すべき内容だったはずです。しかし、安倍首相は野党の罷免要求も拒んでいました。

 しかも昨日の参議院決算委員会で日本共産党・仁比聡平参議院議員が、この問題での安倍首相の関係を告発したのです。この道路は2008年に冬柴国交相(当時)が「今後は調査をおこなわない」と答弁しています。ところが、この道路建設の復活へ「関門会」なる与党の国会議員有志が、2016年に石井国交相あてに要望書を出しました。

 なんと、その要望書のなかに安倍首相の名前が入っているのです。総理が名を連ねて、大臣に要請書を出すなんてありえないことです。昨日は「要望書が出されたことは初めて知った」と答弁したものの、昨年10月25日には、この推進議員との会談で『早期実現に向けた活動にしっかり取り組むように』と意欲を見せたことも、仁比議員が明らかにしました。忖度もひどいけど、安倍首相があからさまな指示を出していたのではないのか。

 二重三重に問題だらけの「忖度」発言と、この大型建設事業。安倍政権になってから「国土強靭化」などの名のもと、大型事業も進められてきています。札幌でも税金1000億円をかける都心アクセス道路が大争点になっていますが、大型建設事業を進める安倍政権の姿勢と符合しています。秋元市長候補を自民・公明が応援するのも、このような根っこがあるからではないのでしょうか。

 利益誘導・血税私物化とも言える安倍政権への審判と、札幌で都心アクセス道路建設を止める審判とは連なるものです。今日まわった札幌東区は、ちょうど札幌北インターチェンジがあるところ。まさに審判をくだすなら東区から!なのです。

 宮川じゅん道議候補、太田秀子・平岡だいすけの両市議候補とも各々いっしょに訴えるなか、私からは上記の内容も強調しました。多くの党員・支持者の方も応援に駆けつけ、候補を激励していました。本当に3人とも議会で再びがんばってほしい。

 地方選挙前半戦も、音を出しての訴えは残すところ明日1日となりました。知事選・札幌市長選での勝利も訴えぬくし、議員選挙はどこも1票1票を争う大激戦となっているだけに、日本共産党が伸びてこそ政治は変わるという値打ちも訴えぬきたい。明日は北区をまわります!

 【今日の句】かばってた 総理も責任 問われてる

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