2025年12月2日火曜日

不当労働行為をやめろ、長時間労働を強制するな

 昨日は朝宣伝から始まり、北の鉄路存続を求める会の宣伝、すべての労働争議解決めざす「一の日」団結行動集会への参加など。JAL被解雇者労働組合(JHU)も全国キャラバンの一環で道内入りされ、そろって勝利へと団結を固めあいました。

 12月となり、道内では路線バスや都市間バスの減便・廃止が実施されました。じょうてつバスで札幌市内3路線を廃止、中央バスでは高速3路線の廃止と平日228便・日祝日175便が減便に。最大の理由は運転手不足です。

 通勤・通学や通院、観光や物流など、広い北海道にとって公共交通網は欠かせません。しかし、肝心の運転手がいなければ成り立たないし、労働強化は移動や輸送の安全に直結する大問題となります。バス運転手の抜本的な処遇改善へ、国も急ぐべきではないのか。

 集会では、運送ドライバー過労死認定を勝ち取る会からの報告がありました。会社が意図的に停車時間を休憩時間とし、狭い車両内ベッドでの「休息」など疲労回復にならないまま連続勤務など、これが常態化していたのかと腹立たしくなります。

 ライドシェアの全面解禁反対を訴えた自交総連、労働委員会命令にも従わない法人との係争を20年以上すすめている恵和会労組、勝手な労働契約終了とともに団体交渉に応じないセブンスギア労組のたたかいなども、集会で報告されました。

 JAL争議は私が現職のときも院内集会が開かれ、参加した記憶があります。経営破綻を理由に、パイロット81名・客室乗務員84名を解雇した2010年大晦日から15年。解雇の基準は年齢と病歴という、人権を正面からふみにじるものでした。

 しかし、昨年度までにJALはパイロット700人・客室乗務員7500人以上を採用しています。豊富な搭乗経験を持つ労働者を解雇することは、安全性の担保や継承にとっても逆行するもの。「モノ言う労働者」排除や労働組合つぶしが狙われたのは、国鉄闘争と同じ構図です。

 公共交通の最大の責務は、言うまでもなく安全運行・安全運航です。労働基本権は労働者の命と健康を守るだけでなく、利用者などを守るためのものでもあります。規制緩和と人員減らしを続けてきた労働行政を、おおもとから変えなければと痛感しました。

 今年の流行語大賞は、高市総理の「働いて×5」とのこと。労働時間の規制緩和の検討が厚労相に指示されるなど、これでは労働者をいっそう追い詰めかねません。団結の力ではね返そうと、私も連帯のあいさつ。ともにがんばりたい。

 【今日の句】国民を 奴隷のごとく 扱うな

2025年11月30日日曜日

自分にできることを考えていた

 泊原発の再稼働反対、平和な世界と日本を、早く消費税減税を、差別をなくそう。街頭宣伝や懇談に足を運んでますが、もっと世論を広げないと。「初めは高市首相に期待していたけど、期待外れでした」という方とも話になりました。

 やっぱり心配は大軍拡。台湾有事発言でも危うさを感じたそうです。そもそも集団的自衛権が憲法9条のもとで成り立つという、おかしな憲法解釈に変えたのは安倍政権でした。それに輪をかけて挑発的な高市首相。

 今日参加した札幌市中央区の「市民と野党の共同街宣」は、安保法制を許さないために始めたもの。もう何年になるでしょう。私から、危険な高市政権を止めようということと、泊原発の再稼働は許されないことを訴えました。

 「物価高で本当に生活が大変」などとともに、胸に響いたのは90歳という女性の話。「自分にできることを考えていた。年賀状にノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ウォーと書きます」。

 私も含め戦争を知らない世代が、政治家でも多数です。平気で歴史を歪曲する発言をする政治家もいます。戦争が何だったかを語らなければと、この女性の話が胸に響きました。

 同じことは、少数民族懇談会とのアイヌ施策にかかわる懇談でも聞かれました。80歳を超えるアイヌの方が、みずから受けた差別体験を語られたのです。一言一言の重みが、胸に迫ってきました。

 アイヌ民族に同化政策を強制しながら、いまだ日本政府の謝罪の言葉はありません。どれだけアイヌの方々が、生活の糧や言語などを奪われ、何より同じ人間としての尊厳を奪われてきたことか。腹立たしい思いになりました。

 高市政権の大軍拡方針は、歴史に向き合わない姿勢と根っこが同じ。強いように見えても、世界から見れば逆行に映っていることでしょう。決して高市政権の先は長くない。世論を広げるためにがんばりたい。

 「しんぶん赤旗」を読んでくださる方も増えました。うれしいですね。

 【今日の句】理屈なき 強弁政治を 追い詰めよう

2025年11月28日金曜日

この経済対策で地域は良くなるのか

 一昨日はむかわ町、今日は新ひだか町へ。両町とも来春に町議選を迎えます。街頭演説中も声をかけてくれる方や、団地で最後まで話を聞いてくださる方など、あたたかい雰囲気に私も元気をいただきました。

 むかわ町は北村修・大松紀美子の両町議、新ひだか町は川合清町議が、地域の切実な声を議会に反映しています。町のことは何でも知ってるくらいの議員に、いつも私も頼ってばかりです。

 むかわ町の「つどい」では、大松町議から町の復興事業についての報告も。拠点施設である「四季の館」の再編に、住民の声を反映させようと呼びかけられました。ちなみに、この日の「つどい」も四季の館でした。

 「各自治体でコンサルティングにかかる費用が増えている、と聞きました」との質問も。町の事業を民間が請け負ったり、コンサルティングの多用は国も後押ししています。多額の税金が費やされる一方で、くらし支援が後景に追いやられていないかはチェックが必要です。

 アイヌの方からは「歴史の改ざんなどあってはならない」「アイヌ子弟が進学できるような支援を」など、実態にもとづく大事な発言も。差別や排外主義を許さない世論をつくることにも、粘り強く取り組んでいきたい。

 新ひだか町の「つどい」には、党員さんに誘われて、このような政治を語る場に初めて来たという方が次々と。「毎月でも給付金を出してほしいくらい」など、生活の大変さを話してくださいました。

 「共産党を応援してるのに、議席が減ってきて悔しい」「若い人が希望を持てる社会にしてほしい」と、熱い要望の意見も。人口減少が続く町で、若い人が定着できる雇用や産業の必要性も語られたことを、しっかり受け止めたい。

 6月に静内対空射撃場で、国内初となる地対艦ミサイルの実写訓練がおこなわれた新ひだか町。先日は戦闘機が低空飛行訓練をしていた、との話も出されました。平和についての不安も、高市政権の言動で強まっているのです。

 政府の経済対策・補正予算では、くらしも地域も良くなりません。いっそうの軍事大国化も進みかねない。もろさと弱さをもっている高市政権を早く終わらせて、新しい政治を。やっぱり地域に足を運ぶことが大事と再認識です。

 【今日の句】くらしより 自民助ける 過半数

2025年11月27日木曜日

泊再稼働は本当に「やむを得ない」のか

 定例道議会が開会。焦点の1つが、泊原発再稼働に対する鈴木知事の容認表明です。真下紀子・丸山はるみの両道議とマイクを握り、道民の声もじゅうぶんに聴かず、安全性も担保できない再稼働は認められないと訴えました。

 報道によれば、自民党・道民会議に「現実的な選択肢として再稼働はやむを得ない」と、副知事を通じて知事の考えが伝えられたとのこと。明日の一般質問での、表明の調整に入っているとも報じられました。

 何よりエネ庁や道の説明会は、先日に終わったばかり。道民の声は形式上に聞いた、ということになるのではないか。出された意見をふまえて熟慮・熟議しますということさえ、鈴木知事は拒んだということでしょうか。

 何より、本当に泊原発は安全なのか。防潮堤や燃料運搬の新港は未完成だし、重要な建屋がある敷地内での液状化は、専門家から何度となく指摘されています。津波や吹雪が重なる「複合災害」時の避難も、現実的ではありません。

 安全性や過酷事故時の避難よりも、電気料金の引き下げやラピダスなどで増える電力需要を理由に「やむを得ない」との判断は納得できません。電気料金が上がったのは、原発の維持費が膨らんだことも大きな理由の1つだからでは。

 電力需要も、道内だけでなく本州での需要も見込んでと思われます。電力の大消費地を支えるために、地方が負担や矛盾を押しつけられる構図も、もう転換しないと。増え続ける「核のゴミ」を、知事はどう考えるのでしょうか。

 何より、東京電力・福島第一原発事故は今も進行中。同じことをくりかえしてはならないはずです。

 明日は道庁正門前で12時から、緊急スタンディング行動も予定されています。私は参加できないのですが、ぜひ多くの方のご参加を。まわりにもお広げください。

 【今日の句】核のゴミ増えても やむを得ないのか

2025年11月25日火曜日

自民も維新も消費税減税やる気なし

 インフル罹患で数日間の予定をキャンセルし、ご迷惑とご心配をおかけしました。今日から復帰し、街頭演説や消費税廃止各界連絡会の宣伝・署名に参加。署名に足を止める方も多く、減税を望む声を大きくしようと私も訴えました。

 政府の経済対策が報じられていますが、くらしを直接に支える消費税減税やインボイス廃止には、まったく触れずじまい。自民はもとより、参院選では消費税減税を掲げていた維新も、そろってやる気なしでは国民は報われません。

 各界連で取り組んできた署名に対して、6会派・63人の国会議員から、紹介議員になる表明がされたと北商連・井上事務局長。中身は違いがあれど、もっと多くの議員が参院選では消費税減税などを掲げたのではなかったか。

 先日「クリスマスケーキは去年より一回り小さくしようか」との声も、耳に入りました。進学をめざす子どもがいる家庭では、教育費負担も頭をよぎる時期です。物価高のもと節約が顕著になれば、経済にプラスとなりもしません。

 要は、内需の力強さがないのです。消費税減税はもとより中小企業支援とセットの賃上げ、年金の引き上げ、社会保障の安定、教育費負担の軽減など、家計を直接に支える経済対策こそ必要ではないのか。

 高市首相は、今年度中に軍事費のGDP比2%も言明しました。相応の金額が補正予算に盛り込まれるでしょう。それだけの財源はありながら、くらし支援には背を向ける。大企業支援についても同様です。

 消費税減税やる気なしの自民・維新政権に、このまま任せていいのか。変える道はあることも広げながら、さらに訴えていきたい。

 【今日の句】公金で 維新は身内を 潤わせ

2025年11月17日月曜日

命を奪わない社会に

 昨日の北海道パレスチナ医療奉仕団主催の集会は穏やかな日和だったのに、今日は朝から荒れ模様。傘を押さえての街頭宣伝後、道難病連へ足を運びました。社会保障が削られていくことは難病患者だけでなく全国民にかかわることだと、あらためて広げていかねば、です。

 パレスチナ医療奉仕団は、来月で17回目の支援になるとのこと。行った際には、連帯の証として集めた「赤い涙」(布地に赤インクで涙模様を描いたもの)を届けてもいます。昨日も呼びかけられ、若い世代を中心に多くの方が足を止めました。

 ガザでは69000人以上の命が奪われ、瓦礫の下で1万人以上が犠牲になっているとも。停戦合意の後も攻撃があり、どれだけ虐殺をくりかえすのかと腹立たしい思い。平和の声をあげるとともに、心身ともに傷ついているパレスチナ人民への支援を「赤い涙」で形にと、私からも呼びかけました。

 イスラエルを強力に支援している米国と、その米国に追従している今の日本。やっぱり政治そのものを変えなければ。

 難病連での懇談でも、社会保障削減や先が見えないことへの不安が次々と語られました。高額療養費制度の自己負担限度額の引き上げは、国民の強い反対を前に「凍結」とされましたが、いつ「解凍」されるのかと、命と健康に直結するだけに切実です。

 高額療養費制度も、OTC類似薬の保険適用外しも反対ですが、一方で病院などは経営難と人員不足だし、入院用セット代の負担の重さなど、どこから直せばいいのかとの意見も出されました。

 現役世代と高齢者・患者を分断することも許されませんが、財源も含め、社会保障全体をどうするか、今はどこまでの国民負担を限度とするかなど国民的議論と国会論戦に、党としても進めなければならないと痛感しました。

 大軍拡や大企業優遇には惜しげもないほど財源を捻出するのに、社会保障は削りっぱなしとは、どっちを向いて政治をしているのかと怒りも沸きます。しっかり国会へ反映しつつ、私自身も国政へ。やらなければいけない課題が山積です。

 【今日の句】分断や差別 乗り越え連帯を

2025年11月15日土曜日

新しい社会を朗らかに

 田村智子委員長が来道しての「トークセッション」 には多くの若い世代・子育て世代などが集まり、会場で20~40代の6人が入党という嬉しい知らせも。高市政権をどう見るか、教育や社会保障について、日本共産党のめざす未来社会まで、田村委員長が縦横に語りました。

 今回の企画は、参加者が主人公というのがコンセプト。私の役も参加者の案内係です。トークに先立ち、5人から「建設関係の仕事をしていて、クマ出没は命にかかわる課題」「差別を広げるような政党が伸びている」など、自分の要求や社会の矛盾、政治への要望が発言されました。

 その後に田村委員長が質問に答える形での発言に、参加者から共感の拍手や納得したような顔も。田村委員長が学生時代に入党を決意した経過の話には、ひときわ大きな拍手があったように思います。いろんな悩みを乗り越えながら前に進む、そんな一体感でした。

 私が座ったテーブルでも「自民党は米国の言うことばかり聞いてきた。自主自立の道が大切なのに」との感想がありました。田村委員長もテーブルをまわり、若い世代のみなさんと交流。党委員長と話せる機会ってないことなので、貴重な経験になったのでは。

 田村委員長の入党の呼びかけには、今の行きづまりには「財界・大企業を優遇」「米国いいなり」という2つのゆがみがあって、それに立ち向かう方針をもつ日本共産党だから揺らがない、確信があるから朗らかにがんばれるとの話がありました。

 高市政権のもとでは、いっそう行きづまりがひどくなるでしょう。もっと危険な方向にも進みかねない。安倍首相でさえ言わなかった、台湾有事が日本の存立危機事態だという答弁が象徴的です。道理や理性の力が今こそ必要ではないのか。

 こうして若い世代・子育て世代が集まれる機会を、もっと多くつくらねばと痛感です。新しい社会をつくるのは、これからの世代なのですから。もう50代の私も、私の世代らしく、つながりあって力を尽くしたいです。

 【今日の句】踏み出せば 希望の道が 見えてくる