2025年11月15日土曜日

新しい社会を朗らかに

 田村智子委員長が来道しての「トークセッション」 には多くの若い世代・子育て世代などが集まり、会場で20~40代の6人が入党という嬉しい知らせも。高市政権をどう見るか、教育や社会保障について、日本共産党のめざす未来社会まで、田村委員長が縦横に語りました。

 今回の企画は、参加者が主人公というのがコンセプト。私の役も参加者の案内係です。トークに先立ち、5人から「建設関係の仕事をしていて、クマ出没は命にかかわる課題」「差別を広げるような政党が伸びている」など、自分の要求や社会の矛盾、政治への要望が発言されました。

 その後に田村委員長が質問に答える形での発言に、参加者から共感の拍手や納得したような顔も。田村委員長が学生時代に入党を決意した経過の話には、ひときわ大きな拍手があったように思います。いろんな悩みを乗り越えながら前に進む、そんな一体感でした。

 私が座ったテーブルでも「自民党は米国の言うことばかり聞いてきた。自主自立の道が大切なのに」との感想がありました。田村委員長もテーブルをまわり、若い世代のみなさんと交流。党委員長と話せる機会ってないことので、貴重な経験になったのでは。

 田村委員長の入党の呼びかけには、今の行きづまりには「財界・大企業を優遇」「米国いいなり」という2つのゆがみがあって、それに立ち向かう方針をもつ日本共産党だから揺らがない、確信があるから朗らかにがんばれるとの話がありました。

 高市政権のもとでは、いっそう行きづまりがひどくなるでしょう。もっと危険な方向にも進みかねない。安倍首相でさえ言わなかった、台湾有事が日本の存立危機事態だという答弁が象徴的です。道理や理性の力が今こそ必要ではないのか。

 こうして若い世代・子育て世代が集まれる機会を、もっと多くつくらねばと痛感です。新しい社会をつくるのは、これからの世代なのですから。もう50代の私も、私の世代らしく、つながりあって力を尽くしたいです。

 【今日の句】踏み出せば 希望の道が 見えてくる

2025年11月14日金曜日

賃上げと一体に労働時間の短縮へ

 「余暇など自分の時間が増えたらいいですね」など、対話がはずんだ北海道大学前の街頭宣伝。それとは逆行する労働時間の規制緩和など、高市政権の実態も知らせないと。演説に耳を傾けている方が、いつもより多いと感じました。

 月80時間の残業規制を超えて働きたい労働者は、厚労省の試算でも0.1%ほど。裁量労働制の対象拡大を狙う財界の要求に応えれば、0.1%からどんどん対象が広がりかねません。そもそも「上限」とは、上限いっぱいまで働かせてよい、という意味ではないでしょう。

 労働法制というのは、働く人の命と健康を守り、健全な雇用環境を維持していくためのもの。長い期間をかけて、国際的にも勝ち取ってきた「人間らしく生きる権利」です。長く働けば生産性が上がる、というものでもありません。

 一方で中小企業が多い北海道では、大企業より賃金が低いことや人員不足のため、残業せざるを得ない実態もあります。賃上げや中小企業支援と一体の労働時間短縮へ、政治の力が必要です。私も力を尽くしたい。

 あわせて資本主義だからこそ起きる「生産のための生産」、大量生産・大量消費・大量廃棄のサイクルなど、これらを見直すことこそ。法規制とともに経済システムを変えようと、私からも呼びかけました。

 道宗教者平和協議会のみなさんとの懇談では、平和や核廃絶の話題が中心に。差別や排外主義について、宗教者の責任に引き寄せての発言もありました。トランプ氏やネタニヤフ氏の言動もあるもとで、平和と正義を望む宗教者としての能動的行動にも触れられました。

 道宗平協は今年、結成60周年を迎えました。私が議員や候補となって、会員さんには多くの場面で会うことも多いのに、腰を据えて懇談をしたのは実は初めてだったかもしれません。あらためて活動の思いを聞き、協力・共同を強めなければと痛感しました。

 【今日の句】賃上げへ 中小企業に 支援こそ

2025年11月12日水曜日

市民置き去りとしないで

 今日は北見市へ。30億円ほどの財政不足が明らかになり、ただでさえ物価高で生活苦なのに、市民への負担増・サービス減に不満の声が広がっています。街頭宣伝では菊池豪一市議がマイクを握り、桜井由美子市議と議会報告もおこないました。

 2006年に1市3町が合併して、今の北見市がスタートしました。市として全国一広い面積を持つだけに、生活インフラの維持が課題となってきました。多額の財政負担を伴う市庁舎移転などもあり、そのたびに市民的な議論が起きてきたのです。

 日本共産党は市議団が議会で追及するとともに、市長選挙でも候補を立てて、市民負担を前提とするような市政への警鐘と転換を訴えてきました。北見市に限らず自治体合併の検証が、今こそ求められてもいます。

 市議会には先日、市の財政健全化計画に対する市民アンケートを求める陳情が出されました。日本共産党は賛成しましたが、大会派が「現状では市民から批判の意見が出されて、建設的な議論にならない」と結局は不採択に。

 「市民への説明会も、再度おこなうと市長が述べたのに実施されていません。市民の声を聞くのは当然ではないでしょうか」と、経過とあわせて菊池市議が報告したのです。市民置き去りではいけないと、私もそのとおりと思います。

 寒風のなかでの街頭宣伝にも党員・支持者のみなさんが駆けつけてくださり、「つどい」でも国政とともに市政への質問もありました。真剣な表情に、問題の深刻さが伝わってきます。

 うれしいことに入党された方も。政治家なんて汚い金まみれと思っていたら、知人の党員から「日本共産党は企業・団体献金を受け取っていない」と聞いて驚き、それから応援してくださっていたとのことです。

 財界・大企業や米国の意向が最優先の自民党と違い、「国民が主人公」を貫いてきたのが日本共産党。もっと党の役割をアピールしなきゃと痛感しました。

 【今日の句】いい町にするなら 市民の声聞いて

2025年11月11日火曜日

苦しみにこそ政治は目を向けて

 今日は寒風の帯広市・幕別町・音更町へ。懇談のなかで驚くようなダブルワークや、物価高で切羽詰まっている実態に胸が痛みます。くらしを支える政治に早く変えなければ。

 農業が基幹産業の十勝地方。実りの秋も終盤です。収穫や選果に人手が必要な作物は、十勝管内だけでなく釧路や北見からもパート等で来るそうです。ガソリン代をかけても稼ぎがいいから、とのことです。

 「ダブルワークという女性がいる。7時から16時まで長いも堀り、いったん家に帰って20時から深夜1時まで別の仕事だそう」。理由は聞いていないようですが、生活苦が背景になっていると思われます。

 別の会場で懇談会に参加した女性も「私もダブルワーク。タイミーを使ってトリプルも考えている」。子育てと介護のダブルケアの真っ最中でもありました。体を壊さないのかと、本気で心配になりました。

 細切れで短時間では、雇用保険がつかない仕事もあります。この女性が困っているのは生活苦とともに社会保険だとのことで、言葉を選びながら、私に伝わるようにと話されていたのが心に残りました。

 高市首相が労働時間の規制緩和検討を厚労相に指示したのは、過労死ラインを超えても働きたいという方の要望に応えるためといいます。体が動く若いうちに稼ぎたいという方もいるのでしょう。

 しかし目を向けるべきは、低賃金や社会的理由で長く働かざるを得ない実態こそではないのか。ひとり親家庭、無年金・低年金の高齢者、学費・生活費を稼いでいる学生などの苦労に、高市首相は心を寄せているのか。

 「どうして赤旗はスクープを連発できるのですか」という質問から「コメを作る農家が減っていってしまう」「戦闘機やミサイルをたくさん買って、おかしいんじゃないか」など、堰を切ったように話が続きました。

 日本共産党への厳しい意見も含め、今の政治と社会が行きづまっているからこその心からの声。しっかり受け止め、党もアップデートしていかなければ。明日は北見市での活動です。

 【今日の句】歩くほど 地に足つける 重み知る

2025年11月10日月曜日

共同を強め広げたい

 定例の朝宣伝を終え、自由法曹団や女のスペース・おん、治安維持法国賠同盟などと懇談へ。政権の枠組みも変わり、共同を強め広げるためにとの話は率直で、取り組むべき課題も多いと再認識です。

 自由法曹団ではスパイ防止法や国会議員定数削減・選挙制度など民主主義の課題、生活保護費の引き下げや消費税などくらし・人権の課題、大軍拡・安全保障や日中友好に至るまで幅広い分野での意見交換に。

 政治も社会も、もっと言えば資本主義体制も行きづまっているなかで、理論的な分析とともに明確な政策の打ち出しが必要ではないかとの提起も、私の問題意識と重なります。多くの宿題をいただきました。

 女のスペース・おんでは、あらためて女性に対する貧困・暴力・疾病の深刻さを痛感しました。「困窮女性支援法」があるもとでも国の予算は絶望的に少ないし、地方での公的体制も不十分のまま、民間団体がふんばっているという実態があります。

 「安倍政権のときから女性や子どもへの支援は後退しています」との言葉どおりのデータも示され、胸が痛みます。被害は潜在化しているでしょうし、平和の課題と人権・ジェンダーは一体だと痛感です。国政に何としても反映したい。

 治安維持法国賠同盟は、治安維持法100年での学習講演会や道定期総会の話題から始まりました。節目の年というだけでなく、独自に広げるための苦労や努力も聞き、この悪法で党の多くの先輩たちが犠牲となっただけに、より力を尽くさねばと思いました。

 札幌市の地下歩行空間でパネル展示などをしていたときに、日本が起こした侵略戦争を知らないという青年と対話になったそうです。外に広げたからこそ出会えた青年と思えば、今こそ対話が必要ですねと確認しあいました。

 夜のうちに帯広市まで移動。明日は十勝管内で、街頭演説などにまわります。

 【今日の句】分断もデマも 対話で乗り越えよう

2025年11月9日日曜日

命と健康を守る共同を広げたい

 党札幌東区地区による「命をつなぐ 医療と介護を守るシンポジウム」にパネリストとして参加しました。危機的な状況が自民党政治で広げられ、維新との連立でいっそう切迫しています。会場いっぱいに約160人が見えられ、真剣な話し合いが続きました。

 パネリストは私のほかに勤医協中央病院事務次長・飯尾智憲さん、勤医協福祉会共育部係長・坂本正樹さん。北海道保険企画総務課長・羽野拓真さん、日本共産党札幌市議・太田秀子さんが特別報告されました。

 医療機関の約7割が赤字で、各地で倒産・廃業も相次いでいます。慢性的な医師・看護師不足とあわせ、これでは命を守れない瀬戸際です。「どうしても国の診療報酬引き上げが必要です」と飯尾さんの強調は当然です。

 また、訪問介護は昨年の報酬改定でマイナスとされました。さらに政府はケアプラン有料化や利用料負担増など「三大改悪」を進めようとしています。坂本さんも「厳しい介護分野。改悪させないために力を合わせましょう」と呼びかけました。

 お2人の報告を聞くなかで、ふつふつと怒りが湧いてきました。なぜ命と健康を守ることに、ここまで背を向けるのか。自民・維新や高市政権は、医療・介護の職場で働く人たちを何だと思っているのか。

 私からはこれまでの社会保障改悪の歴史にも触れて、世論と運動で変化はつくれること、国際社会での人権論議について触れて報告。やっぱり自民党政治の大元から変えなければと、話をしながら痛感しました。

 羽野さんからはOTC類似薬について、太田さんからは国保の現状について話されました。報告が5人も続くと一定の時間となりましたが、真剣に聞いてくださる方々が多く、問題の切迫さを共有できたと思います。

 参加者からも、いっしょに世論を広げたいとの発言が続きました。社会保障分野は、現役世代と高齢者を分断する議論が広がっていますが、共同して「誰もが安心してくらせる社会」をとめざしたい。ライフサイクル全体を応援してこそ社会保障です。

 政府はきまって財源の問題を持ち出すものの、きまって財界・大企業や富裕層への適切な課税には触れないまま。ここにこそ日本共産党が切り込みたい。署名なども進めているので、ぜひご協力ください。

 【今日の句】財界の 優遇にこそ メスを入れ

2025年11月7日金曜日

食料は国内生産こそ

  「特に、お米が高い。食べないわけにはいかないし」。昨日の宣伝時での対話です。とはいえ低い米価では農家が苦しい。農家への価格保障・所得補償を充実して、安定生産・安定価格へと進めるべきではないのか。

 今日の財政制度等審議会では、政府が無関税で輸入するミニマムアクセス米について、市場に影響を与えない範囲としつつ、主食用販売の検討をすべきと提言があったよう。「影響を与えない範囲」と言っても、一度実施したら拡大していくのが目に見えます。

 国内の農家には生産調整を強いながら、外国産米を広げていくとは矛盾が過ぎる。米国からの要求もあったかもしれません。他の品目でも同様に進め、食料自給率が下がって今や38%なのに。

 主食の米さえも政府が責任を放棄するのか、と声を上げていきましょう。生産者と消費者が分断されるのでなく、食料は国内生産を基本に、その基盤を今こそ確固たるものに。米をはじめ物価高には消費税減税を。私も広げていきます。

 昨日は札幌北区での「6・9行動」にも参加。トランプ大統領が核実験再開を表明したら、ロシアのプーチン氏も検討をするとの応酬になってきました。どちらも許されません。核兵器廃絶へ、粘り強い取り組みを草の根で続けることの大切さを実感です。

 【今日の句】また農家 振りまわされる 農政だ