2013年10月30日水曜日

カジノ頼みは幻想だ

 今日の「しんぶん赤旗」1面に、先日小樽市で開かれた「日本カジノ創設サミット」について書かれています。あなたは北海道・日本の観光地に、カジノが必要だと思いますか‥‥?

 そもそもカジノは賭博であって、刑法では禁じられてきました。

 法務省や警察庁も「公序良俗」の点から、合法化には否定的でした。

 多額の資金が動くため、暴力団の資金源の1つとしても作用してきたと言います。

 韓国も解禁されたそうですが、マフィアの横行、売春の多発、多重債務者の増加など、社会環境が悪化しているようです。

 さて、政治の分野では誰が推進役なのか。

 右のように、カジノ議連の最高顧問は安倍首相!

 維新・石原氏、生活・小沢氏も最高顧問であり、議連には民主・公明・みんなの各党議員も名を連ねているんです。

 「カジノは地域経済の起爆剤」であるかのように、宣伝されるけど本当なのか。

 赤旗では小樽商科大学・結城洋一郎名誉教授のコメントが載っています。

 --当初は客が来るかもしれないが、長続きするか、各種の弊害は克服されるのか、他の産業は衰退しないのか、犯罪多発都市になったときに推進派は責任をとれるのか--

 「鳴り物入りで市内に誘致した大型商業施設マイカルが経営破綻したときも、誘致派はだれも責任をとりませんでした」との指摘は、思わず「そうだ!」と声に出しました。

 結局、カジノを開いて誰が得するのか。

 さまざまな問題を、地元住民に押し付けるだけなのでは?

 観光地の魅力をつくるなら、さまざまな業種が交流を深め、観光資源の発掘やプラン化を進めていることを応援すべきではないのですか。

 歴史と伝統ある小樽市に、カジノは必要でしょうか。

 湿原など稀有な自然に恵まれた釧路市に、カジノは必要でしょうか。

 苫小牧市だって、胆振管内をめぐるツアーの中心都市としての観光魅力はあるでしょう。

 もう一度、問いたい。

 カジノで得するのは、誰ですか?

 【今日の句】 北の地を 金と賭博で ゆがめるな

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