2016年3月2日水曜日

安倍首相のめざす改憲は

 安倍首相が改憲に前のめりとなってきました。こういう時こそ自民党憲法改正案を見ておかなければいけない。

 今日の発言では、改憲は自らの任期中にとの思いが吐露されています。

 自民案は、前文に国民主権を謳いながら、「日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴(いただ)く国家」であると規定します。

 過去の侵略戦争の反省が、まったく消えたのが特徴です。

 天皇は「象徴」から「元首」へ、国旗・国家の尊重義務があり、現9条の「戦争の放棄」は「安全保障」として国防軍の創設が明確とされています。

 「国民の責務」が盛り込まれ、権力を縛るという憲法の性格が、国民を縛るものへと大転換します。

 地方自治も同様に大転換し、住民の協力・地方自治体同士の協力が責務と。

 基本的人権は制限付きと言えるものが随所にあり、緊急事態条項では明確に「国その他の‥‥指示に従わなければならない」と制限を定めています。

 憲法改正の発議も3分の2から過半数としていますから、選挙で過半数を超えれば、常に憲法改正をできるということになります。

 このような全面改正ではなく「できるところから」と安倍首相は言いますが、めざすものが何かは、この改正案に見て取れるのではないでしょうか。

 大事なことは、今の憲法の平和的・民主的条項を生かした政治をおこなうこと。

 憲法と現実が乖離しているのではなく、憲法から乖離した政治を続けてきた自民党政治が問われなければいけないのです。

 今日は、超党派の子ども・被災者支援議員連盟で政府から福島の現状の説明を受け、避難者のみなさんと要請をおこないました。

 住宅支援を打ち切る理由も明確にならず、本当に冷たい安倍政権だと参加した誰もが感じたと思います。

 そんな安倍政権のもとで、こんな憲法改正(改悪!)などとんでもない。

 この夏の参院選は、本当に日本の未来がかかった選挙です。

 がんばらなければ。

 【今日の句】 どう見ても 国民主権 ないでしょう

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