2016年12月1日木曜日

TPP審議状況(12/1)

 今日の参院TPP特別委は、総理入りの集中質疑。私は「北方領土返還要求中央アピール行動」に参加、道農業会議との懇談などなど‥‥。

 今日12月1日は、安藤石典・根室町長(当時)が、GHQ・マッカーサー最高司令官に北方領土返還を求める陳情を出した日。

 領土返還運動の文字どおりスタートの日として、毎年、根室管内5市町の協議会が主催するもとアピール行動をおこなっています。

 私は議員になったのが2年前の12月14日ですから、参加は昨年に続き2回目。

 風が冷たく雨まで降っていたのですが、出発する際には晴れ間も見えてきたのが救い。

 日ロ首脳会談を前に様々な情報が流れていますが、元島民や参加者の願いは、一刻も早い返還。

 このブログで何度も書いてきましたが、日本共産党は、(1)北海道の一部である歯舞、色丹については、中間的な友好条約によって速やかな返還を求める、(2)千島列島返還を内容とする平和条約を締結する――という段階的解決を主張してきました。

 日ロの領土交渉にあたって、10月には志位委員長名で「日露領土交渉の行き詰まりをどう打開するか--「日ソ共同宣言」60周年にあたって」を発表しています。

 仮に領土交渉が進展しても、ロシア200海里水域のさけ・ます流し網漁業が禁止されたことや、サンマ漁獲が年々下がっていることもあり、深刻な実態になっている地域の水産・加工・流通関係業者への支援を思い切って強めなければなりません。

 水産庁は、根室の漁業の実態を水産行政一般の範囲でしかとらえていないのだから、しっかり国会でも取り上げてほしいとの要望も受けました。

 領土問題という国の責任にかかわることで、根室の漁業者も地域経済も長い間苦しんできましたが、いよいよもって切実の度を増したという状況。

 根本的解決は領土問題の解決ですが、当面する課題で、これまでの枠にとらわれない国の対策が必要であり、私も力を尽くしたい。

 写真は、道農業会議の要請を受けてのものですが、北海道独自の現状を聞くにつれて、いっそう私もがんばらなければと思う日々です。

 今日のTPP特別委員会で、安倍首相が珍しく「多様な農業の共存」について言及しました。

 それならば大規模化一辺倒という今の農政を転換すべきですが、そう言わざるを得ないほど押し込んできているのかな、と。

 日本共産党は吉良佳子議員が、アルミニウム添加物を例に「食の安全」について質問。

 衆議院の時からそうですが、答弁の最後は「科学的知見にもとづいて判断」「日本が主体的に判断」と塩崎厚労相。

 しかし、これまでも米国から緩和要求が出されていたのは周知の事実で、吉良議員が取り上げたアルミニウム4品目も、日本政府が「国際汎用添加物」としてきた46品目のうち、使用規制されてきた残りの4品目なのです。

 これでTPPはもとより、日米二国間交渉で要求が強められたら、本当に日本政府は拒むことができるのでしょうか。

 国会日程全体で見ると、明日は衆院内閣委員会で「カジノ推進法案」採決をめぐって緊迫していますし、参議院では本会議で「年金カット法案」審議に入ることで緊迫してきた状況。

 政府・与党が一体となって、また強硬な運営に進むようなことなど到底許されない!

 【今日の句】 故郷を 望む思いを 受け止めて

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