2012年3月19日月曜日

郵政もJRも、安心して働ける職場になっているか

  目覚めて外を見ると、雪が積もっていた札幌。全道一帯が真冬に戻ったみたいでした。

 厳しい寒さが残るなか、向かった先は厚別郵便局前。

 郵政産業労働組合北海道地方本部・札幌南東支部のストライキ突入支援集会です。

 賃金引き上げとともに、広がる非正規雇用の雇い止めをやめさせ、正社員化への道も要求している今年の春闘。

 組合員のみなさんからは「たった一度の誤配で解雇なんて許されない」「正社員化は国会でも約束されたものだ」と、力強いあいさつが。

 私からも昨年11月に総務省、今年になってからは郵便局・郵便事業の各北海道支社へと要請した内容も述べました。

 支社は「法令違反があれば正す」とはしているものの、支店などの報告を見ると「そのようなことはない」との回答だけに、現場からの実態告発が大事だと痛感しています。

 総務省に至っては「一つ一つの事例には応えられない」「事態は注視する」と、監督責任を放り投げるような態度でもありました。

 郵便事業会社で言えば、正社員と同じ仕事をしていながら、実に職場の半分が契約社員という職場もあります。

 郵政グループでは約4兆円もの内部留保があると、郵産労では正社員化促進を要求しています。

 その後、JR北海道本社に向かい紙智子参議院議員と、相次いだ列車事故の再発防止策や、関連して職員の採用計画についての聞き取り・要請をおこないました。

 組織形態の改変は報道済みですが、単に管理部門のチェック機能を強化するだけでなく、検査はじめ現場での人的補強が必要だと思います。

 検査にしても、全般検査や交番検査などがありますが、この間の規制緩和で検査機関が延長されてきただけに、自主的にでも期間を縮小するべきです。

 検査の外注化が進み、本社が責任を負っているのかという問題もありましたが、これは本社として一元化して責任を負う仕組みにするとのこと。

 前進ですが、書面チェックのみで「一丁上がり」にならないような、中身の検討も必要です。

 人的補強は2013年度に300人へ採用を増やし、他の職業経験者からの中途採用も増やす予定となっています。

 「必要なのは即戦力」ということなのですが、それなら国鉄民営化の際に採用差別された方々こそ職場に戻してはどうなのか。

 和解内容で唯一、実現していないのが雇用問題でもあるわけです。

 郵便事業でもJRでも、民営化にともない人減らし・合理化がはかられました。

 過剰な人員削減が、今のJR北海道のような、いびつな年齢構成と技術継承の遅れを生み出していると思います。

 結局は、短期的な利益を求めて、長期的には損失を広げたわけであって、今からでも転換すべきではないでしょうか。

 政治を見れば、民・自・公の3党で労働者派遣法は骨抜きとされ、財界の側に立った状況は民主党政権のもとでも変わっていません。

 運動とともに政治の転換を! 私もがんばります。

 【今日の句】 現場知る 労働者こそ 宝かな

2 件のコメント:

  1. こんばんにゃ(*^▽^*)
    まゆゆこと、橋本と申します
    日々の闘い、誠にお疲れさまです
    本日も、「デイリィ黒猫紙」からのフォローがありました

    http://paper.li/shikkokunoneko/1316534403

    19日付のブログ記事、高卒で国鉄に入社し、分割民営化の
    前に退職し、その後様々な会社を転々として、今は郵政と
    合併した日通ペリカン便にもいたことがあります
    合併前のことなので、現状は分かりませんが、ペリカン便
    も大部分が非正規雇用の下請けでした
    私は、ミスが多いという理由でペリカン便を解雇されました
    今も、そんな状態が続いているなら、由々しいことです
    とにかく、そんな状態を改善して欲しいものです

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  2. まゆゆさん、コメントありがとうございます!
     JRのことだから、まゆゆさんからコメントあると思ってました。
     どこの職場でも、派遣・契約などの不安定雇用のうえに、違法・脱法的な首切りも少なくないですよね。特に経営的にも体力のある大手企業が、ちょっと業績が上がらないと一方的に人員削減に走るというのは、社会的責任も問われてくると思います。
     安心して働けるルールと体制の確保を!ですね。

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