2014年7月23日水曜日

危険ドラッグを必要としない、成熟した社会を

 実は詳しく把握できていない危険ドラッグの実態。今日の「しんぶん赤旗」の記事を読んで、その深刻さがよくわかりました。

 厚労省の調査では、使用経験者の全国で約40万人(推計)も!

 その平均年齢は33.8歳といいますから、若い人へのハードルが低い。

 指定薬物は1400ほどでも、化学構造の一部を変えた新種が出回るいたちごっこ。

 規制逃れに、複数の化学物質を適当に混ぜる場合もあるようで、さらに危険!

 覚せい剤をしのぐ、強力な精神病惹起危険性を持っている可能性を指摘する調査もあるそうです。

 そもそも日本は、欧米にくらべて違法薬物の分析体制が貧弱とのこと。

 それだけ日本社会に蔓延していなかった、という背景はあったかもしれません。

 しかし今や、薬物依存症も社会問題化し、国の責任で医療体制を整える必要が生まれてきています。

 危険ドラッグの危険性の啓発は必要ですが、その快楽に流れ込むのは、今の社会で感じるストレスから逃れたいがためではないのでしょうか。

 治療体制の充実、啓発活動、そもそも危険ドラッグを必要としない成熟した社会--根が深い問題だと、つくづく感じました。

 【今日の句】 若者を もうけの道具に するんじゃない

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