2016年7月25日月曜日

「異議あり」が社会を動かす

 今日の「しんぶん赤旗」テレビ・ラジオ欄。保育料値上げに対し異議申し立てをおこなった、札幌市の父母を取材した記者さんが報道の賞を受けたと--。

 この方は、北海道テレビ(HTB)報道部の皆方等(みなかた・ひとし)さん。

 第53回ギャラクシー賞報道活動部門で、優秀賞を受賞したそうです。

 追及・報道したのが、昨年4月に始まった「子ども・子育て支援新制度」による、3人以上の多子世帯での保育料値上げ。

 札幌市でも昨年、多くの父母が市に対して異議申し立てをおこないました。

 「お母さんたちの気迫がものすごかった」と、皆方さんは道内35市すべてに電話で実態を聞き、なかには担当者から「この制度おかしい」と訴えられたこともあったとか。

 道内のニュースで、2か月間に18回(つまり3日に1回ほど!)報じられたのです。

 札幌市長にも、記者会見のたびに保育料の負担軽減策を質問し、「対応は考えていない」→「個々の状況を調べる」→「緩和策を決める」→「すでに納めていただいている金額との差額分は還付する」との、変化も克明に報道してきました。

 新制度のもとで、保育料の基準を世帯の所得税額から住民税額に変えたことなどが値上げの原因ですが、しんぶん赤旗の試算でも最大で年間22万3000円も上がることとなります(こちら)。

 国会では、日本共産党は宮本徹衆議院議員が質問で取り上げ、政府は検討は口にしましたが具体的な対策は進んでいません(こちら)。

 皆方さんによる取材でも、内閣府の担当者からは「自治体が考えること」と、冷たいどころか責任転嫁と思える回答があったといいます。

 国民の実態から迫る皆方さんの報道魂もすばらしいし、国民の願いに背く安倍政権の姿勢も、あらためて私も痛感しました。

 何より、父母から異議の声を上げなければ起きなかったことでした。

 現場の声にもとづいて、引き続き私も国会で政府をただしていきたい。

 上京したら、不在時に来られた際の要請書が、机上に山積みとなっていました。

 北海道に関するものや農林漁業の要請が中心で、目を通すだけで結構な時間になります。

 しっかり役割を果たしていきたいですね。

 【今日の句】 子育てを 政府が 苦しめてるのでは

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