2016年8月4日木曜日

他国から農業振興策を学ぶ

 2日に閣議決定された政府の新経済対策について、今日は農林水産関連で聞き取りなど。TPPと合わせて、臨時国会では焦点の1つとなります。

 農林水産関連では、「輸出促進」と「競争力強化」が2本柱です。

 いずれも年内を目途に「インフラ整備プログラム」「競争力強化プログラム」を策定するとしていますが、官邸主導の急進的な改革では現場の矛盾が広がるばかりでしょう。

 輸出一般を否定することはありませんが、それが農家所得を引き上げる「決め手」との位置づけとはなりません。

 競争力強化も、つまりは大区画化・大規模化の方向で、家族経営を含めた多様な形態を否定するようでは地域全体も守れません。

 農家所得を安定的に確保するのなら、価格保障・所得補償の充実が必要ですし、欧米では事実上そのような機能が発揮されています。

 とはいえ現場の声が大事ですので、明日は北海道内で耳を傾ける仕事に取り組みます。

 なお、退任ごあいさつで森山裕・前農林水産大臣が部屋へ見えられました。

 党派は違いますが、現場の息吹を伝えて受け止めてくださったことが、いくつかありました。

 新しい山本大臣について、よくはわかりません。

 ただ、農林水産業ですから、地に足をつけた活動と論戦が大事だと痛感しています。

 今日 国内 っとおコメを 食べるよう

4 件のコメント:

  1. いつも感じさせられるんですが、自民党の農政は、1000人農家の内の1人くらいにしか、しかもこれからその特殊を促成栽培するという。なかには必死で活路を開いた人もいるでしょうけど、それは極、ごくまれなケースですから一般的な目標にはなりませんね。一般農家を励ます農業政策が、農政ヴィジョンと細かな援助が必要なんですよね。
    hanatachibana

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    1.  tachibanaさん、コメントありがとうございます。

       今回の「経済対策」を見ても大規模化誘導で、現場の実態とは矛盾が広がると思います。日本の食料安定供給と地域社会維持に逆行することになりはしないか、と思います。
       実態をふまえて、私も追及していきます。

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  2. 安倍内閣の現場無視の農政の一つが「輸出論」です。各国とも自給が基本。余剰部分が「輸出財」です。分厚い家族農場があってこその農業。その根幹を破壊している安倍政権に農産物輸出を語る資格はありません。

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  3.  中原さん、コメントありがとうございます。

     そうですよね、農政としての基本がずれていると思うのです。今の農家の苦労も自由貿易の名のもとに犠牲とされてきたもので、諸外国から見れば家族経営に対する支援は薄いものと私も思います。

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