2016年8月15日月曜日

今こそ憲法を生かす道を

 終戦71周年。平岡大介札幌市議・紙智子参議と平和の願いを込めて、札幌市内で街頭演説をおこないました。

 軍国主義時代の日本が進めた侵略戦争と植民地支配のもとで、アジア・太平洋地域で2000万人以上、日本国民だけでも310万人もの命が失われました。

 哀悼の意を表するとともに、この反省にたって、憲法9条を生かした日本をつくるための決意をあらためて街頭から述べました。

 昨年来の安保法制=戦争法の問題とともに、9条を本丸とした安倍首相による改憲の動きへ立ち向かう1年となります。

 政府が言う「現実的脅威」を理由に軍備増強や9条改憲へ進むとなれば、緊張と軍拡競争がエスカレートしかねません。

 まして安保法制が発動されれば、武力行使の範囲が可能になったわけですから、日本の自衛隊が戦闘に加わることも十分にありえます。

 アジアの緊張関係を解決するには、日本自身で言えば侵略戦争と植民地支配への反省を土台にしつつ、一方的な法に反する事態は批判しつつも、外交関係を戦略的に強めていくことが必要だと思います。

 たびたびブログでもASEANを例に出してはきましたが、戦略的な行動規範を結ぶなかで紛争・戦争にはしないという努力が重ねられています。

 日本政府が何もやっていないと言うつもりはありませんが、友好と信頼の醸成への努力を強めてほしい。

 9条改憲や、侵略戦争を正当化することになる靖国神社参拝を閣僚がおこなうなど逆行そのものです。

 多くの犠牲のうえに成り立った平和国家として歩みを続けてきた日本を、ここで方向を変えさせてはなりません。

 【今日の句】 戦争の 反省ぬきに 未来なし

2 件のコメント:

  1. 安倍政権による改憲といえば、ここ最近は「緊急事態条項」の必要性を盛んに訴えてますが、海外ではこれに類するであろう「非常事態宣言」を出し続けて、何十年も独裁政権が続いてる国があったりしてるので、日本も同じ状況が起こりうるのではと、不安に感じています。

    災害については「現行でも十分に対応できる」との声が多くの被災自治体から上がってるようですが、他の国やテロリストから攻撃を受けた場合などはどうなのでしょうか?
    現憲法の下でも十分に対応できることが広く認識されてないと、ここ最近の北朝鮮や中国の動きもあって、改憲派の声に流されてしまう人が多かったりしないか、なんて心配もしてたりします。

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    1.  匿名さん、コメントありがとうございます。

       書かれているように現憲法下で十分に対応できると思います。
       弁護士からも「憲法を変えるまでの必要なし」との意見も出されていますよね。
       自然災害も安全保障も、その危険性や問題点は正確に把握することこそ大切で、政府みずからが危険をあおるようなことがあってはならないと思います。
       冷静に正確に、私の側からも発信しなければいけないとあらためて思いました。

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