2016年10月19日水曜日

TPP審議状況(10/19)

 山本農水相の「強行採決するかどうかは、佐藤議運委員長が決めること」発言は言語道断! そのうえ委員会開会強行という二重の暴挙!

 先ほどまで断続的な理事会と委員会の強行の現場にいた者として、今日の政府・与党の国会運営は到底認められない。

 ことの始まりは昨晩、自民党・佐藤勉衆議院議員パーティー席上で、山本農水相が上記の発言をしたこと。

 佐藤議員は、議員運営委員会の委員長でもあり、山本農水相はTPP理事会でも「国会のことは国会で決める、との意味」で申し上げたと言い訳しました。

 それなら、そう言えばいいでしょう。

 強行採決が日常的な話題になっていることを示したもの、と受け止めざるを得ません。

 しかも、審議が始まる前に自民党理事からも強行採決発言があり、理事を辞任したばかり。

 強行採決をしないとの約束が必要だ!と、理事会で私からも主張。

 私も昨晩どころか連日、質問準備に夜中までかかっています。

 質疑時間に限りがあるのですから、それはそれは何度も調べつつ質問をまとめていくのです。

 そのような国会質疑をセレモニー化するような、強行採決前提の審議など、国会と国民を何だと思っているのでしょう。

 安倍首相は、この間の質疑で「結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」と答弁し、したがって先の理事は国対委員長から注意がされ、本人は辞職するに至りました。

 今度は首相が任命した大臣ですから、首相としての任命責任だって問われています。

 しかも、TPP答弁における重要閣僚の発言ですよ。

 断続的な理事会で時間はすでに17時も超えて、普通に考えれば仕切り直すのも当然です。

 しかし理事会で、委員長から「審議を前に進めるために」と職権による委員会開会が提案されました。

 もちろん私は猛烈に反対。

 山本農水相にしても、重要閣僚という位置づけからすれば謝罪1つで済む問題ではない。

 委員会の運営も、強行採決はしない確約もなく、しかも与野党で委員会の開会は合意していないなかで職権開会とは到底認められない。

 私から「強行採決の発言問題のうえに、委員会まで強行に進めるのか」と、くりかえし今日の開会はやめるよう主張しました。

 しかし、職権開会を与党が認めて委員会が19時近くに開かれることとなり、共産・民進の委員で委員長に強行運営に強く抗議して委員会は出席しませんでした。

 維新だけが質疑に応じ、その後に24日に地方公聴会をおこなうことを自民・公明・維新のみで議決。

 「強行採決」発言のうえに、委員会の強行を重ねる暴挙で審議日程を決めていく運営は異常です。

 官邸の意向によるものであれば、安倍政権の暴走ここに極まれり!と現場で痛感しました。

 おりしも今日19日は、昨年9月に安保法案=戦争法案の採決がされた日。

 このような政権、続けさせてはならない!

 【今日の句】 暴走と 暴挙の政権 許すまじ

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