イスラエルによるガザ地区への大規模攻撃通告に、国連人権理事会から「民族浄化に相当」「退避命令は死の宣告」との警告。国際法に立ち返れと、世論を大きくしていかねば。日本政府も、この立場に立つべきと思います。
北海道パレスチナ医療奉仕団が主催した、札幌駅前での「パレスチナの自由と平和を求める札幌緊急集会」。呼びかけ人の猫塚義夫さんは、「ガザにいる多くの子どもたちが犠牲となる。いっしょにこの問題を考えて」と訴え。何度もパレスチナに足を運んだ、猫塚さんはじめ医療団スタッフの訴えが胸に迫りました。
同じく何度も足を運んだ室工大・清末愛砂教授は、ハマスが国際法に反した攻撃をおこなったことは認められないと述べたうえで、「これまでのイスラエルの国際法違反を見過ごしてきた、国際社会が問われている。これ以上の犠牲を出さないでほしい」。切迫した訴えを、息が詰まる思いで聞きました。
今回のハマスの無差別攻撃や人質を盾にすることは、どんな理由であっても許されません。同時に、これまでイスラエルがガザを包囲・封鎖し、パレスチナ人を追いつめ、国際法に反する行為をくりかえしたにもかかわらず米国が容認・加担してきた歴史を、今こそ問い直すときです。
ガザは東西が約10km、南北は約40km。その狭い地域に約230万人が住んでいます。すでに断水・停電となっているうえ、医療機関は遺体安置所と化していると言います。退避ルートも限られ、その後の地上戦・総攻撃で帰還できなくなれば難民化してしまいます。重ねられる理不尽に対して、国連人権理事会が強く警告するのも当然です。
また同じような歴史がくりかえされるのか、と暗澹たる気持ちになります。多くの罪なき市民が犠牲になることを、また国際社会で見過ごしていいのか。いつも「法の支配」を口にする日本政府ならば、米国いいなりにならず、国際法にもとづく主張や行動を望みたい。世論も大きくしなければと、あらためて痛感しています。
先週の将棋大会に続き、今日は「しんぶん赤旗」囲碁北海道大会でもあり、開会あいさつを務めました。アマチュア最大の全国大会にふさわしく、最年少は13歳から年配者は80代まで、地区大会を勝ち上がった方々が熱戦をくり広げました。
ちょうど今日付「しんぶん赤旗」日曜版には、囲碁新人王となった上野愛咲美五段のインタビュー記事が掲載されています。鋭い攻撃的スタイルから「ハンマーパンチ」の異名を持ち、女性初の新人王となりました。対局前には必ず縄跳びを777回跳ぶそうですが、その理由はぜひ「しんぶん赤旗」で。
囲碁や将棋はもとより、どの子どもたちも文化を享受できる平和な世界を。
【今日の句】声をあげ守ろう 罪なき子どもたち
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