2012年7月9日月曜日

それでもオスプレイ配備なのか

午後からテレビ中継された衆議院予算委員会を見ていました。赤嶺政賢衆議院議員の質問に、答えに窮する防衛相を見て「それでもオスプレイを配備するのか!」との思いを強めました。

 「防衛相は、沖縄や岩国へ行く前に『説明する自信がない』と言っていた。どこに安全性の根拠があるのか」と始めました。

 宮森小学校への墜落事件があった6月30日に、沖縄へオスプレイ配備を要請に来ること自体が、沖縄の歴史を知らないものではないかと批判。

 そして、オスプレイの安全性の問題として「オートローテーション」が欠けていることを取り上げました。

 オートローテーションと言うのは、エンジンが停止した時にも自動回転して安全に着陸できる機能のことで、日本は航空法でオートローテーション機能のない航空機などの飛行を禁じています。

 ところが、このオスプレイにはオートローテーションが欠如していると、米国の国防総省にも書かれているんです(こちら)。

 メーカーからも開発者からも欠陥が指摘されていて、なぜ配備なのか--最後に防衛相が上げた理由が「日米安保体制」だからだ、ということでした。

 日本政府みずから安全性の実証もできず、事故も相次ぎ、製造する米国本土からも懸念の声が上がり、日本の航空法のもとでは飛べないはずで、今度は沖縄で配備反対の県民大会も開催される、というのに!

 「日米安保」で思考停止状態、というのはこういうことかと、あらためて今日よくわかりました。

 これで事故が起きた時に「想定外」なんて言い訳は、通用しませんよ。

 国民の被害(特に沖縄は土地や命まで奪われて!)の上に成り立つ「安全保障」とは、いったい何なのでしょう。

 平和的環境をつくる外交を、政府は進めてきたのでしょうか。

 たとえ日米安保下でも、住民生活の安全確保のために、どれだけ主体的な行動を取ってきたのでしょうか。

 そもそも「日米安保条約」は、本当に日本のためになっているのでしょうか。

 北海道では「オール北海道」のTPP反対が広がっていますが、各地で「アメリカに言われたらなんでも従う関係は、やめた方がいい」という声は広がっていると実感します。

 野田首相、それでもオスプレイ配備なのですか。

 【今日の句】 国民の ためだと首相は まだ言うか

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