2013年7月2日火曜日

検討されていない汚染水対策

 このブログに移って888回目の投稿です。パチパチパチ。よく続けてるものだと、我ながら感心してしまいます。いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 さて今日は、北海道原発問題全道連絡会として、北海道電力へ申し入れをおこないました。

 中心的な内容は、8日の新規制基準施行に合わせて、北電が再稼働申請をすることへの申し入れです。

 ①泊原発の運転再開に向けた原子力規制委員会への審査申請は行わないこと。

 ②原発は人類と共存できない現実を踏まえ、泊原発は即時廃止し廃炉に進むよう決断すること。

 ③泊原発の再稼働を前提とする電気料金値上げは、道民の合意がなく取り下げること。

 北電の回答は変わらず「電源のベストミックス」のもとで、原発は基幹電源として必要であるということです。

 新基準については、これまでの規制よりも強化されていて的確に対応すると述べました。

 そこで、私は尋ねました。

 新基準には、汚染水対策がないんです。

 重大事故に対処するために、冷却機能や電気供給機能、制御室機能などが必要とされています。

 重大事故が起きれば、まず冷やさなければなりません。

 しかし福島第一原発で明らかなように、その冷やした水は、処理方法が決まりません。

 つまり、冷却水の循環装置を作るとか、汚染水を安全に管理するとかなければ、事故で生まれる被害への防止策は完結しないわけです。

 それが新基準にはありません。

 ここまでしないと重大事故対策とならないけど、北電は検討していますか?と聞いたわけです。

 予想どおり「規制委員会の求めもなく、検討はしていません」との回答でした。

 たぶん、どの電力会社も同様の回答となるでしょう。

 重大事故を起こしてはならないし、そのためには再稼働せず廃炉が一番だと思いますが、仮に「安全第一」で再稼働するにしても、安全のための完結策が欠けているのです。

 それで再稼働して、いいのでしょうか。

 参加メンバーからは、処理できない核のゴミをどうするのか、福島の現状をどう受け止めるのかなど、厳しい意見も上がりました。

 思わず私が「おっ」と感じたのは、「やらせ」問題をどう受け止めてるのかの問いに関連して「プルサーマルは進められる状況にない」と回答したことでした。

 「ただ、使えるものは使いたい」と、あきらめる姿勢はありません。

 いろんな角度から1つずつ、まずは食い止めることにがんばりたい。

 運動と政治の両面で、できることにも力を尽くします。

 さぁ参院選まで、あと2日。

 事務所でも選挙カーへの荷物積み込みなど、一気に慌ただしくなっています。

 【今日の句】 もう来たぞ 秋まで耐える 夏バテに

0 件のコメント:

コメントを投稿