2014年4月3日木曜日

市長の決断の背景に、函館市民の声がある

 工藤寿樹・函館市長が、大間原発建設の差し止め訴訟を起こしました。記者会見には、保守の会派から日本共産党までの議員も勢ぞろい。これぞ「オール函館」!

 市政全般では、工藤市長とは一致しない点も多い日本共産党ですが、この点はしっかり市長を支えています。

 工藤市長は会見で「危険だけを押しつけられて、発言権がない理不尽さを訴えたい」と語ったとか。

 30km圏内なのに建設の同意手続きにも加われず、一昨年前の工事再開も「事後報告」だったことに、市長の堪忍袋の緒が切れました。

 同意手続きの問題もありますが、国が出した設置許可は2008年でして、福島原発事故前の基準だから不備があるし無効だ、との訴えでもあります。

 津軽海峡付近には活断層があるとの指摘もあります。

 また津軽海峡は、実は領海法で定める日本の領海でない部分=公海もあります。

 自由に航行できるとなれば、安全保障上の問題も発生しかねません(詳しくはこちら)。

 市議会は3月、今回の提訴を全会一致で認めました。

 この民意は重いし、市長の決断の背景には函館市民の声があるということ、電源開発株式会社も、政府もよくよく認識すべきだと思います。

 裁判の行方も気になりますが、判決は世論の動きにも敏感なもの。

 函館のみならず北海道で、大間原発NOの声を広げなければ。

 同時に、産業が衰退している大間町に何が必要か、国の責任で対策を講じることも必要だと思います。

 さて今日も大学入学に合わせた宣伝・対話を、民青同盟の青年たちとおこないましたが「原発やボランティアに関心がある」という女子学生が民青に加わりました。

 嬉しいですね。

 彼女は、今回の提訴をどう受け止めるのかな。

 【今日の句】 不条理は 必ず審判 下される

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