2017年11月18日土曜日

やっぱり対話が大事

 いよいよ冬到来という感じの札幌。寒さに負けず、宣伝や道庁前の反原発抗議行動に足を運びました。

 憲法を生かす全国統一署名の呼びかけもおこないました。

 信号待ちの学生らしき女性がチラチラと見るので声をかけたら「中国から来たんです」。

 留学して2年半ほどだそうで日本語も流暢に「憲法9条のことも知っています」。

 首脳同士では緊張関係があっても、国民・民間レベルには壁なく友好と連帯を広げたいもの。

 私もマイクを握り、「変えるべきは憲法9条ではなく、今の政治の姿勢」と訴えました。

 宣伝が終わった後、どこかで聞いていてくれていたのか「署名します」と駆け寄ってきた青年もいました。

 このような輪を広げていきたい。

 北海道大学前でも宣伝にとりくみ、ここでは民主青年同盟の青年たちがシールアンケートにも取り組みました。

 「詳しく憲法のことはわからないけど」と言いつつシールを貼りながら、長い時間の対話になっているようでした。

 憲法というと遠い世界のように聞こえるけど、実際は人間らしく生きるための「国のかたち」が書かれているんですよね。

 学ぶ立場の学生にとっては、憲法は「生かすもの」というより「学ぶもの」という印象が強いかもしれません。

 青年たちの対話の様子から、私も多くのことを学ぶのでした。

 道庁前の反原発抗議行動へ向かうときの地下歩行空間に、芸術作品の展示がありました。

 そのなかの1つに「原子力 明るい未来の エネルギー」と、電気で光らせて浮かび上がる文字の作品が。

 解説を読むと、原発の賛成・反対を問うものではなく、今の社会状況のもとで考えあいたいと作成したものと書かれていました。

 この標語は、福島県双葉町の中心街に掲げられていました。

 考えたのは大沼さんという小学生(当時)。

 検索したら、原発事故のときは出産を控えたパートナーの方と避難をし、自分の標語とは反対に「脱原発」の運動に取り組むようになったそうです。

 みずから双葉町へ行き、標語が掲げられた看板の撤去に取り組みました。

 結局は町が撤去を決めるのですが、なぜか大沼さんは反対。

 「それより町は、仮設住宅で暮らす住民の支援などをやってほしい」というのが理由でした。

 これが原発事故の現実だと、あらためて悲しくも悔しくもなりました。

 道庁前では、この中身を紹介してスピーチ。

 「寒い札幌ですが、福島ではもっと寒い思いをしている人がいる」とのスピーチも。

 安倍首相の所信表明演説には「今後とも生業の復興、心の復興を力強く支援していく」との一文がありましたが、どうも心が入っていないように聞こえました。

 福島だけでなく、やっぱり全国でも北海道でも、声をあげなければいけないです。

 【今日の句】 重ね着の 厚さが示す 寒さかな

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