2018年3月1日木曜日

やっぱり原発やめよう

 朝から大荒れの北海道、何とか夜の「泊原発を再稼働させない3・1集会」には行けました。各地で被害など出ていないでしょうか。

 集会は2部構成で、第1部はアーサー・ビナードさんの講演「アトミックの奥にひそむモノ」、第2部は上田文雄さんと川原茂雄さんの対談です。

 この悪天候のなか奇跡的に飛べた飛行機で北海道に来たビナードさんは、舞台で歩きながら講演するスタイルなんですね。

 初めは聞いている私も、どこを注目したらいいのかと落ち着きませんでした(苦笑)。

 しかし、ニュージーランドと日本の比較、第五福竜丸での被ばくの現実(今日はビキニデー!)、みずからの広島での体験などをふまえて、日本政府が国民をだましながら原発を進めてきたのだと鋭く説きました。

 リンカーンなどの時代を持ち出しながら母国・米国の現状に憂いる話は、今の安倍政権の暴走を前にした私たちにとっても大事な内容と受け止めました。

 上田文雄さんと川原茂雄さんの対談は、川原さんが気さくに何でも上田さんに質問するなかで興味深い内容も。

 7年前の3.11当日は、上田さんは札幌市長として翌日にチカホ(地下歩行空間)開通イベントを控えていたときだったとか。

 ところが震災の現実を前にイベントは延期し、国から「福島への支援を」との依頼があったときの心情を話されました。

 結局、札幌市から派遣する要請はなくなったとのことでしたが、あらためて首長の責任の重さを痛感したといいます。

 泊原発については「避難した後にどうするのか」「放射性廃棄物の処理はどうするのか」などが明確でないのに再稼働するのか、と。

 あらためて歴史を振り返ると、原発利益共同体が危険性を覆い隠したまま日本の各地に建設していった事実の重さがのしかかります。

 これだけの原発を、「核のゴミ」と合わせて、どのように処分していくのか。

 過酷事故があれば避難をというが、それだけ危険性のある原発をこれだけ抱えていていいのか。

 やっぱり1日も早く原発はやめるべきと、今も避難生活を送っている方を思いながら、痛感したのでした。 

 【今日の句】こんな日に 事故が起きたら どうしろと

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