2018年6月22日金曜日

高橋知事に本気度を問いたい

 JR日高線の復旧・存続を! 今日は日高管内の町長さんなどとの懇談に駆け回りました。

 高波による被害を受けて、日高線(鵡川-様似)が不通となったのが3年前の1月。早く復旧させるべきところを手もつけず、しまいに「復旧した後の維持費用がかかる」からとJR北海道は、バス転換まで進めようとしています。それとこれとは話が別のはずなのに、レールを放置して既成事実化しようとするのは許されません。

 先日、6者協議(国土交通省、北海道、JR北海道、JR貨物、市長会、町村会)がおこなわれ、JRから「維持困難」としていた路線のうち日高線含む5路線の廃線、8路線も5年後に見直す方針が突如明らかにされました。

 道内世論も反発し、高橋知事もJR側に「真意を確認したい」と問うなかで島田社長が、8路線の維持方針を強調しました。高橋知事は「ほっとした」と発言したようですが、それじゃ5路線はどうするの?と思ったのは私だけではないはずです。

 昨日は新得町で「JR根室本線の早期災害復旧と路線維持を求める十勝集会」が開かれ、「JRや国の責任放棄を認めるわけにはいかない」(求める会の平代表)、「鉄路は道民の大事な財産。守らなければ北海道の未来はない」(高橋正夫・十勝町村会長)などの訴えがありました。日高線同様、このまま廃線とするなら納得がいかないのです。

 話を戻すと日高線が不通になっている影響は大きくなっています。浦河町の日赤病院では医師確保が困難ななか苫小牧からタクシーで送迎しているそうですが、かかる年間費用は何と1000万円! 地域社会が抱える問題は複合的なだけに、そこで鉄道がなくなることは矛盾を大きくしてしまうのです。

 お忙しいなか日高町・深根英範副町長、新ひだか町・大野克之町長、浦河町・池田拓町長が時間を割いてくださいました。日高町と新ひだか町は新しい町長さんということもあり、あらためての表敬訪問ということでもありました。

 町それぞれの課題とともに、話題になったのは6者協議について。突然にJRから発表されたこともあり、戸惑いの声が出されたのも当然です。新しく就任した新ひだか・大野町長も「線路はつながっているものだし、管内で協議しながら」と話され、浦河・池田町長は「そもそもの発端は国鉄の分割・民営化。国の誤りは国が正すべき」と指摘されました。

 私からは、沿線自治体とともに全道的な世論にしていきたいと述べました。新函館北斗までの新幹線までもが100億円を超える赤字で、そもそもJR北海道は経営が成り立つのかと多くの道民が心配しています。それでいてツケは地方へまわすというのでは納得できません。ここは高橋知事が声を大にして、路線維持のために国へ向かっていくときだと思います。

 また来月に、私も国交省へ要請する予定でいます。現場の声を反映するために、各地で率直な意見を交わしていきたい。

 【今日の句】北海道 知事は本気で 守る気か

2 件のコメント:

  1. 高橋知事と言えば、ふるさと銀河線廃止の時から地方の在来線に対する鉄道政策で、冷たい態度を取ってきた印象があります。

    このJR北海道の路線存続問題をはじめ、泊原発再稼動問題や苫小牧へのカジノ施設誘致問題、TPP推進や種子法廃止問題など、安倍政権の国政とも絡んで、高橋知事の道政にも大きな問題を感じます。

    安倍政治と並んで高橋道政の転換を。

    道民の暮らしに根ざし、地方に住んでいても不公平な不利益を被ることが無いような道政への転換が必要だと思います。

    畠山さんをはじめ、日本共産党の皆さんのさらなる活躍で、市民と野党の共闘で、政治が変わっていくことを願うばかりです。

    陰ながら応援しています。

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    1.  匿名さん、コメントありがとうございます。

       私も最近つくづく感じるのは、高橋知事が国の姿勢に無批判どころか追認・追随している部分です。知事は憲法改定も容認していますし、大きな流れでは安倍政権と同じレールの上を走っているように思います。
       何としても来年の知事選は、市民と野党の共闘で新しい知事を誕生させたい。私も力を尽くします。

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