2018年9月3日月曜日

立憲主義はどこに行った

 安倍首相が自衛隊高級幹部会合で、改憲への意欲を見せたと報じられました。憲法第99条の憲法尊重擁護義務をふみにじってないでしょうか。

 報道によれば、この会合は毎年おこなわれていて今回は180人ほどが出席。安倍首相は「自衛隊員の歩みを振り返ると、心ない批判にさらされ、悔しい思いをしたこともあったかもしれない。自衛隊の最高指揮官、同じ時代を生きた政治家として、じくじたる思いだ」と述べたようです。

 自衛隊の最高指揮官とは、まさに総理そのものです。シビリアンコントロールの最高責任者として統制することが職務だと思いますが、なぜ「じくじたる思い」という心情を表明する必要があったのでしょう。また「心ない批判」とは何を指すのでしょう。法治国家の日本で、憲法の規定にもとづいて自衛隊について議論することまで「心ない批判」と受け止めているのなら、安倍首相が立憲主義を理解していない(今に始まったことではないですが)証ではないでしょうか。

 秋の臨時国会で、安倍首相は自民党として改憲案を提出すると表明していました。その意欲を、あらためて自衛隊高級幹部に向けて示すような発言が許されると思っているのでしょうか。かなり前のめりで、かつ危険さを私は感じました。

 月曜の朝は宣伝からスタート。報道は自民党総裁選が多くなっていますが、第二次安倍政権を振り返れば労働者の実質賃金は上がらず、税金・保険料などの庶民負担は増え続け、地域社会の疲弊も止まりません。くらしをあたためる経済政策へ、おおもとから変えようと呼びかけながら、安倍首相の改憲姿勢の危険さについても私から述べました。

 明日は帯広市へ紙智子参議院議員と、オスプレイもともなう日米共同訓練の調査・懇談などをおこないます。ちょっと天気が心配ですが‥‥。

 【今日の句】万能感 もった総理の 危うさよ

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