2019年6月20日木曜日

年金が減らされる痛みを、総理は知らないのか

 今日は終日、函館市に。選挙本番かと思うくらいに、街頭宣伝にも多くの方が! そのなかで立ち止まって話を聞く女性の姿がありました。

 スタッフが声をかけたら21歳だそうで、各候補の主張を聞いて投票したいと話を聞いていたのでした。「友達とは奨学金のことも話すし、私は年金のことに関心があって」とのこと。

 日々の生活で困っていることがある青年もいるし、ひとまずは生活できていても将来への心配を持つ方もいるでしょう。ましてや老後のために2000万円の貯金をと言われても、そんな展望など持てません。若い人にとっても年金は大きな関心事です。

 今日の「つどい」の場でも、まず話題に出たのが、やっぱり年金。「自営業だったから国民年金ですが、夫婦だから何とか生活できる。1人になった時のことを考えたら、不安で仕方ない」「障害を持った子どもがいる。2000万円なんて貯められるはずがない」など、どなたも切実なんです。

 昨日の党首討論で日本共産党の志位委員長は、年金を減らす仕組みであるマクロ経済スライドをやめるための新たな財源を提案しました。年収で1000万円を超えると保険料が上がらないことを見直して、上限額を健康保険と同じ約2000万円まで上げてはどうかというものです。これで財源が新たにつくれます。

 ところが安倍首相は、党が示す「3つのプラン」の財源づくりと混同したのか答弁が意味不明に。結局は「ばかげた提案」と述べましたが、つまり安倍首相は富裕層の立場に立つんだな、ということがハッキリしました。年金が減ることの痛みや苦しみは、安倍首相にはわからないのかもしれません。

 報道各社をまわるなかで「昨日の志位さんの提案は、なるほどと思いました」との評価の言葉もいただきました。国民に貯蓄のすすめをするのではなく、社会保障の充実へ知恵を働かせるのが政治の役割のはず。私もどんどん紹介していきたい。

 「ウィメンズネット函館」にも足を運び、性被害者への支援や運営の現状などもうかがいました。韓国では国が人件費を支出しているほどなのに、日本は寄付や支援者の善意で成り立っているのが現実です。このままでは支える側だって疲弊してしまいます。本当にこの国は性差別・性被害に対して遅れていると痛感しました。

 社会的立場の弱い人が、ますます追いやられるのが今の日本。高齢者は少ない年金に泣かされ、性暴力に遭った女性は長く苦しみが残り、子どもたちの心にも深い傷が残ります。何が「1億総活躍社会」だ、と憤りも感じました。

 札幌の自宅へ戻って、明日は小樽市へ。変わらず元気に訴えてまわります。

 【今日の句】戦闘機より 年金に金つかえ

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