2023年3月30日木曜日

ここまで農家を追い込んだのは誰だ

 道農民連盟が主催した「緊急全道農民集会」に、紙智子参議院議員の代理として参加しました。畜産・酪農をはじめ農家と食料供給の危機に、国は何をしているのか。そんな怒りや不満があふれた集会となりました。

 正式な集会名は「農業経営の存続と持続可能な食料安全保障政策を求める緊急全道農民集会」。先だっておこなわれていた学習会講師だった鈴木宣弘・東京大学大学院教授も、そのまま参加されました。会場いっぱいに参加されたこと自体が、今の農業の危機を表しています。

 現場の報告が胸に響きます。「資材高騰に加え、揚水ポンプの電気料金が1.6倍。農家の賦課金も限界、国からの支援がなければ離農者が出る」「かつて20軒あった酪農家は今や2軒。赤字が大きく膨らみ、赤字の積み立てか離農かの二択が迫られている」との悲痛な実態を、本当にどうにかしないといけません。

 今の農家の苦しみは、自公農政が行き着いた結果です。食料や飼肥料は外国から集めればいいと輸入に頼り、国内農家は大規模化して生き残れとばかりの誘導政策でした。そもそも欧米諸国とくらべて価格保障・所得補償は少なく、農家に自己責任を迫ってきた長年の結果が今の苦境ではないのか。

 飼肥料代や電気料金の緊急補填はもちろんのこと、大規模化にと設備投資された分の金融対策、米価や乳価・加工原料乳補給金の引き上げなどを急ぐべきです。食料自給率の大幅引き上げを揺るがない目標とし、過剰な農産物輸入に歯止めをかけて国産への転換こそ必要ではないのか。いつまでミニマムアクセスやカレントアクセスを続けるのか。

 若い農家が、10年20年と続けられる見通しがもてるようにしなければなりません。今回の地方選でも自治体での農家支援だけでなく、農家の立場で国へモノ言う首長や議員を選んでほしい。日本共産党は、その立場でがんばる決意として、私も紙議員の代理としてあいさつしました。最後に全員での「団結がんばろう」も、力が込もりました。しっかり国政へつなげたい。

 さて、明日から道議選・札幌市議選。私は旭川市での応援からスタートして、各選挙区をまわっていきます。ブログだけお読みの方には申し訳ありませんが、選挙期間中はツイッターとフェイスブックにて随時投稿していきます。よろしくお願いいたします。

 【今日の句】危機感が 総理にないのが 危機的だ

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