2010年11月2日火曜日

計画性なき開発は、人類に跳ね返る

 日本政府は、メドベージェフ大統領の国後島訪問への対抗措置として、駐ロ大使を一時帰国させるようです。

 日本共産党としても昨日、抗議の意思を示すとともに、民主党政権に「半世紀の領土交渉の総括を踏まえ、歴史的事実と国際的道理に立った本格的な領土交渉に踏み出すことを、強く要請する」ことを求めました(こちら)。

 政府は、いつものごとくアメリカに「支持」を求め、アメリカも応えてはいますが、日本政府として主体的な発信能力が問われているのではないでしょうか。

 原則に立って、かつ冷静に厳粛に、対応すべきと思います。

 さて今日は、党道議団と道自然保護協会を訪れて、ダム問題・森林保全などにかかわって話をうかがってきました。

 会長の佐藤謙さん(北海学園大学教授)から、「私たちはどの党とも是々非々で応対します。何でもお聞きください」とのお話があり、北海道から諸外国の実態まで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

 種の希少性と合わせて、生物の多様性が守られてこそ、自然が保持されると言えると思います。

 北海道は国有林の面積が大きいだけに、本来はその条件も大きいはずです。

 しかし、乱伐もあり、生態系が崩れ、水源保持もできず、土砂流出も各地で見られます。

 計画性なき開発は、結局、人類に跳ね返ることを冷静に認識しておくべきだと思いました。

 その点で日本は、いい法律ができたとしても、政策の展開は大企業ベースになっており、これでは何も生かされません。

 千島問題にせよ、森林再生にせよ、北海道の党だからこそ深く知り、的確に発信しなければいけないことを、つくづく実感する毎日です。

 【今日の句】 羅針盤 持たず海行く 政府かな

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