2015年12月15日火曜日

政府は中山間地域を支える農家の声を聞け

  国会議員団農林水産部会による、TPP全国調査の一環で愛媛県に来ました。今日は西予市を中心に、農協や農家のみなさんとの懇談にまわりました。

 参加は国会から紙智子参議院議員、斉藤和子衆議院議員に私に秘書とで、地元では春名なおあき参院比例予定候補、小路貴之参院選挙区予定候補、田中かつひこ県議などです。

  愛媛というとミカンを連想しがちですが(もちろん重要な作物ですが)、県の農業産出額では養豚が最も大きい畜産県なのです。

  始めに県庁に伺って県農業の概要を聞きましたが、ミカンは明日にして、今日は畜産・酪農についてを中心に。

  車で走って実感しましたが、中山間地域が多い愛媛県。

 1985年と比べて飼養頭数は1.3倍加していますが、土地の制約から、これ以上の拡大は実態として難しいといいます。

 全国平均から見ても規模は小さいのですが、それでも県の農業産出額で大きな位置を占めるのですから中小家族経営の果たしている役割は大きい。

 その後の農家のみなさんとの懇談も、TPPとともに、中山間地で苦労されてきた思いが次々と出されました。

 「まったく情報が来ない。中山間地とは、そのような位置なのか」

 「攻めの農業」が幻想だと肌で感じ、乳価など価格を支える意義が語られ、日本はこのような道で本当にいいのかと、真剣な議論が交わされたと思います。

 規制改革会議や産業力競争会議のなかで、農業を成長産業化するという狙いから見れば、中山間地域や兼業農家は邪魔な存在に映るのでしょう。

 しかし、誰が地域社会を守っているのか。

 利益最優先の経済原理で、本当に日本の未来はいいのか。

 明日の調査も含めて、現場の苦労に応えて日本の針路を示す活動に、さらに力を入れねばと痛感しました。

 【今日の句】 私なら 今年は「集」を 選びたい

2 件のコメント:

  1.  遠いところ、四国の片隅まで足を運んでいただき、ありがとうございます。ますますのご活躍をご祈念申し上げます。
     紙議員、斎藤議員、秘書の皆さんにもよろしくお伝えください。

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    1.  河野さま、こちらこそ本当にありがとうございました。
       現場に足を運び、実態をお聞きしなければいけないなと、あらためて痛感しました。
       微力ではありますが、紙・斉藤の両議員と力を合わせてがんばります。
       今後とも、よろしくお願いします!

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