2018年7月5日木曜日

地域なくして日本なし

 道内各地でも大雨被害。心配の1つが農作物で、地方議員や紙智子議員とも連絡しあって現場に行く予定を立てています。

 道路などの復旧は早くできても、農作物は「直せる」ものではありません。報道の情報だけでも、長く水に浸っていることによる被害が心配です。まだ雨に注意の地方もあり、事務所でも情報把握に努めています。

 全国では亡くなられた方も出ているようで、心からお悔やみ申し上げます。これ以上、被害が広がらないよう祈るばかりです。

 さて今日は、以前から予定していた調査にまわりました。ジャガイモシロシストセンチュウへの対策にかかわって横浜植物検疫所札幌支所と農研機構北海道農業研究センターへ行き、現状と課題について話を聞きました。先月に網走市で農家から聞いた話も受け、政府交渉も準備しているので、その一環でもあります。

 これ以上の蔓延は止めなければいけませんし、とはいえ移動制限などがかけられている間の農家経営を、いかに支えていくのか。防疫や研究など関係者の到達点をふまえつつ、本省で講じるべく対策も求められています。現場の負担を軽減するように、しっかり要求を続けたい。

 北海道運輸局にも足を運びました。国立小樽海上技術学校の維持・存続へ、小樽市から要望があがっている問題です。海員・船員の雇用状況や全体的なめぐる情勢などを聞き取りました。

 全国にある海上技術学校ですが、北海道には小樽のみ。水産高校とともに海員・船員などの人材輩出を進めてきた学校で、卒業者の就職率は100%を続けています。本州の大手企業もありますが、道内での離島航路を支える企業にとっても大事な大事な学校と言えます。実際に、学校が廃止となれば「道外から人を探さねば」との声もあがっているようです。

 人材確保として国は、2008年から「船員計画雇用促進事業」を実施しています。これまで全国で3,475人の採用に活用されています。全国での学校で入学人数を増やしていながら、小樽のみ耐震改修を理由に廃校としてしまっていいのでしょうか。

 昨日のJRもそうですが、どんどん地方から公共インフラや公的施設などがなくされていこうとしています。しかし、地域の維持なくして日本全体の発展もなし。知恵と力を出し合って、存続のために私も力を尽くします。

 【今日の句】カジノより 大事なことが あるだろに

2 件のコメント:

  1. 今の国や道の政策は、人口の多い都市部や観光、金融や輸出産業など、すぐにお金になるようなことばかり目を向けてるるようにしか見えません。

    地方を見捨てて切り捨てるような国は、やがてその“足元”から崩れてしまうのではないでしょうか。

    地方の維持と発展が国の維持と発展に繋がっていることを踏まえ、地方で生活する人達の暮らしに立った政策に転換されることを望みます。

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    1.  匿名さん、コメントありがとうございます。

       まったく書かれているとおり、安倍政権は「成長戦略」を旗印に、財源を大企業などへ集中する経済政策をとってきたために地域間格差が拡大したと思います。人口減少や食料自給率の低下が、その矛盾を示す形で数字として表れていると思います。
       本当に政策を変えないと、まさに足元から社会が崩れていく危機感があります。私も自分の役割を、しっかりと果たしたいです。

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