2019年3月27日水曜日

今の夕張は

 今日のしんぶん赤旗に、自民・公明推薦の鈴木知事候補が夕張市長のときの「実績」記事が載っています。くまがい桂子市議の次の言葉にビックリです。

 「夕張支線の廃線は新聞で知りました」

 市議会でも鈴木氏は「新聞で見たと思うが」と切り出したとのこと。市民や議員に相談をした形跡も見当たらなかったそうです。そして夕張では、その後に何が起きたか。

 財政破綻を口実に、夕張は小学校6校・中学校3校をそれぞれ1校にする計画でした。片道約1時間かかるバス通学の子もいて、子どもが寝てしまったのを運転手が気づかず車庫に帰ってしまったことも。スクールバスの運転手が不足して、市はタクシー業者に委託することにします。

 ところがタクシー運転手も足りないため「スクールバス運行時間帯は(一般市民向けの)タクシーが出せない」という事態が発生。運転手は朝早い出勤となるため、前夜も21時までしか運行できなくなりました。居酒屋の店主は頭を抱えているとのことです。夕張では、のんびりお酒も飲めないなんてあまりに切ない。

 全道どこでも運転手不足という事態が起きています。しかし鈴木氏は、JRについて問われて「鉄道やバス、タクシーなど」総合的な交通体系を考えるとして、鉄路の維持・存続は明言していません。はじめ私は「なぜタクシー?」と感じたのですが、今日の記事を読んで合点がいきました。

 タクシーまで人手不足となれば、白タクやライドシェアといった規制緩和の方向も、鈴木氏の頭の中にはあるのでしょうか。それとも新自由主義がはびこる官邸筋から、何らかのサジェスチョンがされているのでしょうか。ともかくも鈴木氏が鉄路の維持・存続に、こだわりがない候補であろうことは明らかです。

 鉄路を守るための努力を惜しまない石川ともひろ知事候補を、ぜひとも広げてほしい。鉄路には通勤・通学や物流、観光など多面的で全国的な意義があります。とりわけ広大な北海道では大動脈そのもの。なんとしても知事には石川ともひろ候補を、そして道議会に日本共産党の議席を!

 【今日の句】欧州の 鉄道復権 日本でも

4 件のコメント:

  1. きれい事を言ってもいずれかは化けの皮は
    剥がれる物と思っています。私は道産子ではありませんが23年札幌で暮らしていてやっぱり
    知事は北海道の道産子になってもらいたいです

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    1.  コメントいただき、ありがとうございます。
       自民公明の推薦候補は、鉄道や原発、カジノなど主要争点はことごとく態度を曖昧にしています。少なくない方に「夕張でがんばった市長」とのイメージがあるので、残りの日にちで明らかにしていかなければと思っています。

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  2. 森つねとさんの演説で「市民にも市議会にも知らせることなく廃線の逆提案をした」ことは知ってましたが、しんぶん赤旗の配達開始が28日からだったので、こんな酷い状態になってるとは知りませんでした。

    これでは、かえって夕張市は衰退に拍車をかけることになるんじゃないかと思えます。

    夕張市民から怒りの声が上がるのも無理ないですし、鈴木氏が知事候補になる為に市長を辞任してから、夕張を訪れたことが無い、という話が流れてくるのも頷けます。

    鈴木氏が知事になるようなことがあれば、北海道全体が酷いことになるんじゃないかと、凄く不安に感じます。

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    1.  コメントいただき、ありがとうございます。
       私もブログに書いたとおりなのですが、知るほどに不安が増す候補だと思います。何としても石川ともひろさんに、知事になってもらわねば!

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