2020年7月5日日曜日

ハスカップが守られてきた歴史

 大雨被害と犠牲の広がりに心が痛みます。二次被害やコロナ感染、次の雨も心配され、可能な支援とともに無事を祈るばかりです。日本共産党国会議員団は対策本部(本部長:小池晃書記局長、事務局長:田村貴昭衆議院議員)を設置して、被災状況や要望の把握を進めています。

 明日6日で、北海道胆振東部地震から1年10カ月。震度7を記録した厚真町へ、今日は家族と足を運びました。人家のない地域では土砂崩れによる倒木そのままに、一方で土留めが施された山腹や、新たな緑が生え始めた斜面があるなど、1年10ヵ月の時の流れを実感しました。

 しかし、こうやって目に見える山腹崩壊は全体の一部に過ぎません。重機が入れずにいた地域、逆に重機が取り残された地域、路網を初めから作らなければいけない地域など、地図を見せられながら説明を受けたときには、どれだけの人手と時間がかかるのかと気が遠くなる思いでした。今の水害を見ても、同じような思いがよぎります。

 時間がかかっても復興へと、厚真町はじめ各地で住民同士が手をつなぎ合ってきました。厚真町はハスカップの栽培面積日本一ですが、地震のために多くの本数を失いました。それでも「厚真町を応援するうえでもハスカップを食べたい」との声にこたえて昨年、加工・販売施設を立ち上げた農家もあるほどです。ちょうど今が収穫期なので、わが家もハスカップ狩りに足を伸ばしました。

 ハスカップは「狩る」というより「摘む」ほどの実の柔らかさ。つまんでクルッと回す感じで摘むのが私のコツ。プルーンほどの大きさとわが子は誤解していましたが、実際は指でつまむほどの大きさなのです。パックいっぱいにするだけでも時間がかかり、ジュースやジャムなど加工するほどの量を摘むのは、どれだけの手間なんだろうと想像しました。

 ハスカップの語源は、アイヌ語で「株の上にたくさんなるもの」(ハシ・カプ=シとプは小さい文字)。長く北海道に根付いていたハスカップは、多くの人の力で守られてきた歴史でもあります。新型コロナウイルスも自然災害も連帯の力で乗り越えていけるように、政治もしっかり役割を果たすべきです。

 【今日の句】一人でも 命つないで 祈ってる

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