2020年7月8日水曜日

まだ再稼働にこだわるのか

 原発問題全道連絡会による、北海道電力への申し入れに同席しました。今日は北電が、泊原発の再稼働審査申請を7年前に提出した日なのです。いまだ規制委員会から「合格」が出ないのに依然として再稼働にこだわっているだけでなく、藤井社長は記者会見で「泊原発1号機、2号機の運転期間を60年へと延長を」と表明しました。

 再稼働の是非は脇に置いても、規制委員会の審査さえ通っていないなかで、運転期間の延長を求めるのは順序が違うのではないでしょうか。今日の申し入れは、その表明の撤回と泊原発廃炉の決断を求めるものでした。今回は北電側とのやりとりはなく、原発連側から要請趣旨などを述べるにとどまるものでした。

 「7年も申請が通らないなら、再稼働は断念すべきでないのか」「子を持つ親にとって、大事故が起きた場合の放射能は不安」など参加者が意見を述べ、私からも「7年も申請が通らないのは、そもそも立地してはならない場所に建ててしまったからではないのか」と述べました。研究者から指摘されている活断層、海を埋め立てたために液状化の不安など、これらを克服できないのなら、何年たっても再稼働などできないはずです。再稼働しないと決断するなら今なのです。

 申し入れ後は創生川公園(北電本社向かい)での宣伝行動もおこないました。通り過ぎる車から(私が確認しただけで)3人の方が、車の窓を開けて手を振って応えてくれていました。世論調査では、道民の多数は再稼働反対です。粘り強く取り組んでいきたい。

 あわせて今日は、学生がいないキャンパスでの大学生協の現状について聞き取りにまわりました。足を運んだのは北大と教育大札幌校で、また大学生協事業連合さんからも全道の状況をうかがいました。

 購買部門の苦しみはもちろん、食堂も学生がいないために売り上げが8割減という状況も。教育大札幌校は前期いっぱいオンライン講義のため食堂も休止中で、そもそも売り上げがありません。これまでの積み立てを取り崩してしのいでいますが、その貯えも限りがあります。協同組合は、目的のない内部留保を蓄えることはできないのです。

 大学生協は、夏季・冬季休暇などの時期があるので実際は「7~8ヵ月の商売」となります。大学生協の主たる利用者である学生が、これほどいない時期が続けば影響は甚大です。北大ほどの規模になれば、学会が中止になったり、観光客がキャンパスへ来なくなったことなどの影響も小さくありません。

 「それでも学生の、特に新入生の大変さには何かできないかと考えています」との話もありました。親の収入が減ったために「後期の授業料が払えないので退学を検討している」という声や、仲間づくりもできずにいるためメンタル面での不安が寄せられているといいます。協同組合としての支え合いや温もりの話に触れて、私も力になれるようにがんばらなければと思いました。

 【今日の句】安心を 今こそ政治が 真剣に

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