2021年9月9日木曜日

本気で第一次産業支援を

 今日は黄金色の水田、なだらかな丘陵の畑などを横目に上川管内南部へ。収穫を喜ぶ秋ですが米価下落に襲われている現実を聞き、しっかり国へ反映しなければと痛感しながら懇談や街頭宣伝にとまわりました。

 東神楽町から始まり東川町・美瑛町・上富良野町・中富良野町・富良野市を訪れ、各地で生出栄・東神楽町議、増山和則・美瑛町議、佐藤和三・中富良野町議が同行してくださいました。議会があった東川町・鶴間松彦、上富良野町・米沢義英の両町議は来られずとも地元の党員・後援会員さんが駆けつけてくださり、本当にありがたい。必ず選挙で勝ちたい・勝とうとの思いが、どこの町からも伝わってきます。私も訴えに力が入りました。

 農家でもある生出町議から話を聞くと、今冬の組勘(組合員勘定制度)に支障が出るほど下落しているコメの概算金なので、農協も農家も頭を抱える状況だということです。組勘というのは、秋の収入を見込んでたてる営農計画のことで北海道特有のもの。肥料や農薬などの資材を買って春を迎えるわけですが、その分は農協から立て替えて収穫時に精算するという仕組みです。価格の安定があってこそ農家も農協も成り立つ仕組みですが、それが厳しくなっているのです。

 懇談の時間を割いてくださった角和浩幸・美瑛町長も農業をされていたこともあって話題になり、コメ以外にも、猛暑による牧草の収量と品質への影響、デントコーン(飼料用トウモロコシ)は丈が半分以下、輸入配合飼料も価格高騰などに見舞われている酪農家の実態をうかがいました。国による国産米の買い入れ、共済などの早期支払いなど、取りうる対策はすべて取って農家を支えるときです。自然を相手にする第一次産業だからこそ、こういう時には国ががんばらないといけない。

 富良野市の「語るつどい」では、農業とともに鉄道が地域経済にとっても必要との意見が出されました。根室本線は台風被害から5年が経っても復旧されず、しまいにJR北海道はバス転換をと言い始め、観光や物流にも大事な「動脈」がなくされそうとしています。「根室本線を守れ」と市民団体が粘り強く活動するなかで、先月には南富良野町・池部町長が引き続き存続へ力を尽くしたいと表明されました。

 まわるたびに、新自由主義の政治を変えなければと心から思います。もうからないところは撤退・廃止が使命とする新自由主義のもと、廃線が迫られている鉄路、再編・統合が迫られている公立・公的病院、大規模化して競争を勝ち残るよう迫られている第一次産業など、どれだけ道内に悲鳴があふれていることか。この大元から変えることができれば、北海道でも持続可能な発展が見えてきます。

 総選挙はコロナ禍で命がかかった選挙であるとともに、新自由主義と決別して地域・くらしの安心を取り戻す選挙です。ここで一歩も引かず頑張りぬける日本共産党の比例議席奪還と、市民と野党が力をあわせて政権交代を。明日も街頭演説の1回1回を大事にしてまわります。

 【今日の句】この秋が 命も地域も つないでる

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