2012年6月8日金曜日

辺野古のおばぁの、重い言葉

  明日は志位委員長を迎えた経済懇談会と、「女性のひろば」対談企画とがあって、明後日には恵庭市で演説会もあって、準備だけでも大忙し! 加えて野田首相が大飯原発再稼動で記者会見までするものだから、こんな暴挙はあるか!と怒りながら今もパソコンに向かっています。

 その合間にも、安保破棄道実行委員会・道平和運動フォーラム・ほっかいどうピースネット主催の「 “辺野古のおばぁ” 島袋文子さんを迎えて 沖縄戦の体験と辺野古の闘いを語る」講演会に向かいました。

 始めに藤本幸久・影山あさ子の両監督による「ラブ沖縄@辺野古@高江」の上映。

 大スクリーンに映し出される、轟音を立てる戦闘機、体を張ってでも阻止する現地のたたかい、普天間基地撤去を求めるオール沖縄の県民集会の熱気、そして辺野古アセスの評価書を強引に県庁へ運ぶ防衛省‥‥あらためて米軍基地あるがゆえの「異常」が伝わってきました。

 島袋さんは、静かながら一言一言、その時の情景が目に浮かぶように詳しく沖縄戦の様子を話してくださいました。

 目の不自由なお母さんと年下の弟とを連れ、艦砲射撃をくぐりぬけて糸満市まで向かったのが16歳のとき。

 胸に突き刺さるほどの残酷さで、一緒に逃げていた幼子達が迎える最期。

 守ってくれるはずと思った日本軍が、裏切ったときの怒り。

 逃げ込んだ壕への火炎放射で、みずからは半身に火傷を負い、目の見えないお母さんは弟を必死に守っていたこと。

 島袋さんの、いろんな言葉が胸に響きます。

 「基地があるから、戦争がある。始まる前に、止めないといけない」

 「本土の人間と、沖縄の人間と、同じ命。違いますか?」

 「どうして沖縄を差別するのですか?」

 みずからの地に米軍基地があれば反対するだろうに、どうして沖縄にはガマンを強いるのか、納得がいかないのは当然です。

 そんな怒りを見せた島袋さんですが、「わたし、札幌に若い友達がいるの」と、自分が骨折した際にお世話になったという方を会場で見つけて「ありがとう」と言ったその顔は、穏やかで柔和なものでした。

 おばぁの言葉を聞いた後、首相の「私の判断で原発再稼動」という言葉がとても軽く聞こえました。
 

 島袋さんは「沖縄は、まだ戦争が終わっていない」とも話されました。

 軍事力に頼らない平和な日本・沖縄を、何としても!

 【今日の句】 国民を 抑える政治に 未来なし

2 件のコメント:

  1. 「本土の人間と、沖縄の人間と、同じ命。違いますか?」
    おばぁの言葉を聞いた後、首相の「私の判断で原発再稼動」という言葉がとても軽く聞こえました。

    ありがとうございます。読ませていただき、改めて沖縄の人たちの心、思いが胸に突き刺さりました。それにしても、今の談合政治には呆れ返りますね。

     毎日の句を読んでいるのですね。また、ブログに立ち寄らせてもらいます。お体を大切に。「みんなのために」頑張ってください。

    返信削除
  2. 谷藤さん、コメントありがとうございます!

     本当に毎日、こんなに腹の立つことばかりを提供してくれる現状に、私もあきれるばかりです。
     句というより語呂合わせのようなものですが、頭の体操にとも思って続けています。
     また、よろしくお願いします!

    返信削除