2016年11月3日木曜日

間違った政治をくり返さないために

 今日で憲法公布70年。憲法の値打ちを見つめ直すことが、いま大事だと思います。

 明日の国会準備があり行けなかったのですが、札幌では北海道弁護士会の「これまでもこれからも私たちは戦わない」集会に、冷たい雨のなかでも650人が集まったとフェイスブックで知りました。

 憲法第12条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」

 国民の「不断の努力」がなければ、自由や権利は時の為政者によって奪われてしまう--これこそ歴史の教訓。

 だからこそ、このような節目で憲法の値打ちを考えあいたいのです。

 自民党の憲法改正草案は、12条の後半部分を次のように変えるとしています。

 「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。」

 自由及び権利は「公共の福祉のため」ではなく、「公益及び公の秩序に反してはならない」と禁止規定のようです。

 秩序を乱すものは罰する?

 誰が、その秩序を定める?

 日本国憲法の平和主義・民主主義・基本的人権の尊重を、このように掘り崩していくのが自民党改憲案の正体ではないのか。

 「改憲先にありき」の雰囲気がありますが、多くの国民は憲法に触れる機会は多くないでしょう。

 「なんとなく」変えた方がいいではなく、しっかり中身と歴史を見てほしい、と特に若い人には呼びかけたい。

 間違った政治をくり返さない、というのが現憲法の“原点”なのですから。

 さて、昨日に職権で決められたTPP特別委員会の「締めくくり総括質疑」。

 安倍首相出席のもと、テレビ中継はありませんが、予定では13時30分から1時間半です。

 ただ本会議が事前にあり、また職権による開会ですから、直前の理事会で「認められない!」と議論することとなるでしょう。

 時間割の上では、日本共産党は14:36~14:50で私が質問に立つことになります。

 しかし、山本農水相の暴言については、いまだ何の弁明も謝罪も官邸の動きもありません。

 黙って、やり過ごそうということなのでしょうか。

 明日は朝から全開モードの1日となりそうです。

 【今日の句】 政治家も 不断の努力 求められ

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