2016年5月23日月曜日

総理、この声を聞いて何と答える

 東日本大震災復興特別委員会の視察で久慈市(漁協・嵯峨商店)→野田村(移転地・保育所)→田野畑村で懇談。復興への現状と課題を伺いました。

 自治体ごとに復興の進捗度も違うし、もちろん課題も違うわけで、ていねいに実態をくみ取らなければいけないと感じました。

 例えば久慈市では、市長さんから湾口防波堤の整備や小学校の建て替えが、野田村では住宅再建優先で苦労されたこと、田野畑村では漁業を中心にした地域づくりに支援をと、要望などがありました。

 もちろん自治体も住民も何もしていないわけではなく、噛み合う形になるようにと思いました。

 嵯峨商店の社長さんは27人いる社員の雇用を守るため、病身でありながらご努力してきたことや、グループ補助金が具体的な形で役に立ったとのお話を聞きました。

 「食品偽装でもすれば利益は上がるのでしょうが、地元で捕れたものしか使いません」

 社長さんの力強い言葉に、復興は外から企業が入るのでなく、地元をいかに支えるかだと痛感。

 一方、田野畑村には水産加工場がないとのことで、せっかくの良好な水産物を活かすための連携なども必要で、その立場で県や国も力を出さないといけないのだなと学びました。

 ちなみに、懇談で訪れた田野畑村の鳥越地区は、近くに金融機関がないため村長みずから日本郵政に郵便局設置を要請しているそうですが難儀しているとのこと。

 民営化すれば不採算地域には展開しないということでは、高齢者は年金など引き落とす場所がありません。

 いろんな問題が絡み合い、だから縦割りにしない組織として復興庁ができたはずです。

 あらためて現場をまわり、私も力を尽くそうと思った視察でした。

 【今日の句】 復興の 歩みを総理 知ってほしい

2 件のコメント:

  1. 日本の産業やそれに伴う、制度をスムーズにして確実安心に即行動に移せるシステムを構築して欲しいですね。
    単純に書きますがダライ・ラマが人は生きてる間に愛情や大切なことより、お金や権力などどうでもよいことに重きを置くと言ってます。
    自民になるとまたこれが繰り返される。
    先の民主政権は失敗でしたが、理念や理想は自民よりずっと良かった。
    ただ、共産はマンパワーでは他の党に及びません。
    だからこそ、多くの民衆を力に世の中を正しい方向に動かして欲しいです。

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    1.  レイミステリオさん、コメントありがとうございます。
       被災地に行くと、政府が進む新自由主義的路線が現実離れしているとつくづく感じます。
       地に足を着けた政治こそ、いま求められているんですよね。
       私も力を尽くします。

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