2020年6月12日金曜日

申請を遠ざけないで

 「書類は全部準備できているのに、申請できないでいるんだよ」。札幌北区をまわっていた時に、個人事業主さんから持続化給付金の相談がありました。ネット申請が滞っているとのことです。

 全国いっせいに申請が集中し、5月早々にサーバーがダウンした持続化給付金サイト。それだけ厳しい経営状況の事業者が多い表れです。「申請して『不備』とメールで返ってきた時に、何が不備なのかわからない」「必要ないのに『青色申告書を』と求められた」など、申請がますます遠ざかるような事態もあると聞きました。

 加えて、事業が委託されたサービスデザイン推進協議会(サ推協)のもとで、不透明な仕組みが国会で議論されています。769億円で委託されたサ推協から、電通へ749億円で再委託されていました。サ推協に残る20億円は「振込手数料などに必要」とされますが、協議会の実態もハッキリしていません。そもそも電通に丸投げ・再委託するくらいなら、サ推協の存在とは何なのでしょうか。

 そのサ推協の幹部と、経産省中小企業庁長官が、飲食をともにする関係であることが週刊誌で明らかに。加えて14日付「しんぶん赤旗」日曜版では、この2人が2009年の「家電エコポイント事業」での官民双方の担当者だったことを明らかにしています。11年前から、経産省と電通はズブズブの癒着関係だったのではという疑惑なのです。

 こういう不明瞭な仕組みの一方で、真面目に働く中小企業や個人事業主には給付が届いていないなど、本当に腹立たしい。国会の追及を逃れるがために、予備費を10兆円も積み、会期も延長しないというのなら、さらに腹立たしい。長屋いずみ札幌市議、前道議の佐野弘美さんと街頭からも訴えました。駆け寄って「がんばってよ」という激励もありました。引き続き、苦難軽減の立場で力を尽くしたい。

 【今日の句】アラートを 今の政府に 鳴らしたい

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